出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/江戸ッ子雑煮(カマボコ)▼第2話/卵とフライパン(オムレツ)▼第3話/春のいぶき(フキノトウと川魚)▼第4話/真冬の珍味(イカの肝の塩辛)▼第5話/辛味の調和(ワサビ)▼第6話/日本のコンソメ(吸い物)▼第7話/牛肉の力(ステーキ)▼第8話/究極の作法(箸と作法) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/江戸風の雑煮を取材するべく、火消しの頭を訪ねた山岡とゆう子。ところが雑煮に必要なカマボコの名店がつぶれてしまい、他店では添加剤まみれのカマボコしか入手できない…この現実を知った頭は失意から寝込んでしまう。そこで山岡が手作りで「本当のカマボコ」を作ることになる(第1話)。▼三流の大衆食堂の店員・上田は、才能と自信はあるのだが、店主のやる気のなさに料理人としての夢を失っていた。彼の作ったオムレツを見た山岡は「本物のオムレツを食わせてやる」と、上田をある店に連れていく(第2
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
45
価格が味の良し悪しを決めるわけじゃない。そんな当たり前のことも見えにくい今。A5ランクだとか、大間産だとか、有機農法だとか、言葉だけが一人歩き。思考停止に陥らずにいたいもの。「真冬の珍味」 食材の生命をいただいて命を長らえる私たち。食べること生きることに、もっともっと謙虚にならなくちゃ。自戒として。「春のいぶき」 箸とその作法について。箸の素材、製法に気を取られる士郎に、その作法を糾す雄山。なるほどとは思うけれど、ほとんど言い掛かりじゃないかと思わなくもない。「究極の作法」2014/09/04
konoha
15
まさかの瞬間移動が飛び出したビックリ巻。箸の濡れ方の場面が、1番好きです。期待してた美味しい牛肉シーンが少なく、残念。何気に、セリフがめっちゃ多いのに、疲れないのが、素晴らしいです。神回まで、美味しんぼの世界を楽しんでいきたいです。2020/12/02
不自他
14
多くの教訓を含んだシリーズ屈指の傑作巻。穏やかな雰囲気の秀作が満載。やはり初期は「食材探求」と「食べる喜び」の塩梅が見事。特に京都回は「食材自体が持つ生命力・神秘性」「食べることの原罪」に真っ直ぐ向き合い且つ粛々と綴った名作。
再び読書
14
ごく普通に食べている蒲鉾が、本当の蒲鉾とほど遠いものとは?本当の食材とは、現代人には縁の無いものかも知れない。何事も否定的には考えずに、自分でつくってみる、これも解決方法かも知れない。色々なアプローチの方法があると気付かされる。「人は生命あるものを食べなければ、自分の生命を維持出来ない罪深い存在」という言葉をかみ締めていきたい。2014/01/03
抹茶モナカ
9
近所の図書館で入手。読んだので資源ごみにする。初めて読んだ。2023/11/23