十三夜の〓

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十三夜の〓

  • 月村 了衛【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718126
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

天明四年五月の十三夜。番方・幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の惨殺体を発見する。傍らには匕首を手に涙を流す若い男が一人。喬十郎は咄嗟に問い質すが、隙をつかれて取り逃がす。やがて、逃げた男は大盗「大呪の代之助」一味の千吉だと判明。殺害された男の周辺を洗う中、再び遭遇するも、千吉は殺害を否定し、再び姿を眩ませる。十年後、喬十郎は、銭相場トラブルで一家を殺害された塩問屋の事件を追う過程で、両替商となった千吉(利兵衛)に出合う。火付盗賊改長官・長谷川平蔵に助言を仰ぐも、突然の裏切りに遭い、左遷されてしまう。己の面目にかけて悪事に立ち向かう喬十郎と、闇社会を巧に立ち回る千吉。幕政に翻弄された二人の因縁を描く、熱き時代小説。

【著者略歴】
月村了衛(つきむら・りょうえ)
1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年『機龍警察』でデビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトМ1851残月』で第17回大藪春彦賞、同年『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎を受賞。他の著書に『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』『ビタートラップ』『脱北航路』などがある。

内容説明

先手弓組・幣原喬十郎はある夜、男女の死体を発見する。その傍らには血に塗れた匕首を手に涙を流す若い男が一人。問い質すも、隙をつかれて取り逃がしてしまう。やがてその男は大盗「大呪の代之助」一味の千吉と判明。殺害された男の周辺を洗う中、再び遭遇する。千吉は殺害を否定し、殺された女との関係を仄めかすと、喬十郎の拙さを嘲り姿を眩ませる。組の、そして己の面目にかけて悪事に立ち向かう喬十郎と、闇社会を巧みに立ち回る千吉―。十年後、二人が三たび相見える日が訪れた。思いがけない形で。

著者等紹介

月村了衛[ツキムラリョウエ]
1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年『機龍警察』でデビュー。12年『機龍警察自爆条項』で第三三回日本SF大賞、13年『機龍警察暗黒市場』で第三四回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第一七回大藪春彦賞、同年『土漠の花』で第六八回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、19年『欺す衆生』で第一〇回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

220
月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、ハードボイルド時代劇、脇役(鬼平、遠山の金さん、田沼意次、松平定信等)が派手なせいか、主人公が地味過ぎでした(笑) https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/ziusanya/2022/12/08

パトラッシュ

166
江戸が舞台の連作ハードボイルド。殺人現場で偶然出会った刑事と盗人が、幕府と裏社会の陰謀に翻弄されながら戦い続ける。追う者と追われる者の関係だったのが、どちらも組織内で信頼していた相手に裏切られたことから弱者を踏み潰す巨悪の存在に気付く。辛酸を舐めながら家族や部下の助けで決して心折れず、生きるため手を組んで真相に迫る姿が鮮やか。そこに長谷川平蔵の苦悩と遠山金四郎の知恵、謎の暗殺者の暗躍も加わり半世紀余にわたる因縁のドラマは夢中で読まされた。時代劇ではあるが、やはり著者は一貫して警察小説の書き手だと納得する。2023/01/26

いつでも母さん

162
こんな男同士の物語は好きだ。タイトルも装画も好み。20年以上に渡り2人が生きてきた歳月が、因縁を超え豊かに結実する・・それぞれの家族も好い。真っ直ぐとか、信念とかそんな言葉が浮ぶ。為政者の妬みや恨みと云う、たったそれだけのことで、多くの人間の浮沈や生死が絡むのだ。それは現代も変わらないような気がする。2022/11/19

しんたろー

139
月村さんの新作は久しぶりの時代劇。武士・喬十郎と盗人・千吉を主人公にした因縁の半生記。幕府の金融政策に絡んだ陰謀が二人の人生を翻弄し、数々のドラマを構築している。宿敵同士の対決が緊迫感を持続させ、妻娘たちが寄せる情も厚みを加えている。長谷川平蔵、遠山金四郎の著名人二人が物語に色濃く関わってくるのも面白い。ハードボイルド風でありながら、熱い想いを抱えた喬十郎と千吉の男の生き様に膝を打ちながら、健気で賢い妻娘に「女性には敵わないな」とも思わされた。充分に楽しませてくれたが『機龍警察』の新作も早くお願いしたい♬2022/12/18

のぶ

120
月村さんの時代小説は初めて読んだ。過去に「コルトM1847羽衣」他、出している事を初めて知った。時は天明四年五月、十三夜。刃傷沙汰が起き、江戸、湯島切通町に差しかかったあたりで出あう二人の男。御先手弓組・幣原喬十郎と盗人の千吉。千吉は、蒼い光の中涙を流しながら立ち尽くしている。その二人の男の交錯する一生が老中・田沼意次、松平定信の時代を背景として描き込まれている。現代物の月村作品とは雰囲気が異なりやや馴染み辛かった。しかしテーマは今まで扱ってきたものの系列であるので良かったが、現代を舞台に読みたかった。2022/10/29

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