集英社新書<br> 富士山宝永大爆発

集英社新書
富士山宝永大爆発

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201260
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0221

内容説明

今でこそ、穏やかで美しい姿形を見せている富士山だが、約三百年前の宝永四年(一七〇七)に大爆発している。およそ一〇億立方メートルの山体が一挙に吹き飛び、偏西風にのった火山灰は江戸の町にまで及んだ。その爆発の激しさは、今でも富士山中腹の宝永噴火口に見てとれる。著者は、当時最も大きな被害を受けた東麓の須走村(現・小山町)をはじめ、村々の記録を丹念に読み込むことで、百年にも及ぶ被災地の困難と、それでも、民衆が幕府、藩を動かし復興を勝ち取っていった歴史ドラマを浮き彫りにする。ふたたび富士山の火山活動が予感される今、改めて巨大災害からの復興の歴史に学びたい。

目次

六二〇年ぶりの大爆発
その日からの飢餓と訴願
幕領に切り替える
御厨地方、自力砂除の苦難
伊奈忠順の御厨巡検と砂除金支給
復興の道遠く
生き残りをかけた入会地紛争
酒匂川川筋一変
田中丘隅と文命堤
蓑笠之介の普請と足柄復興への道
終りなき御厨地方の苦闘
終りに

著者等紹介

永原慶二[ナガハラケイジ]
1922年、中国大連市に生まれ、東京に育つ。東京大学史料編纂所所員、一橋大学経済学部教授などを経て、現在一橋大学・和光大学名誉教授。専門は日本経済史、特に中世。農村史を中心に近世・近代についても広い関心と論著がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

38
非常にしっかりした歴史研究。◇筆者自身が強い関わりを持つ地域を襲った大災害とその後の復興への苦闘を、豊富な資料で活写する。読友さんからの推薦本。◇苦境脱出に力を発揮したのは、民間登用の土木技術者と、計数能力・文書作成能力・交渉力を備えた各地域のリーダー層。ここでの「民」は、お上の施しや施策を待つだけの存在ではなく、当事者として事態の打開に向け動く主体だ。誰だ、日本にそんな伝統はないとかいったのは。◇とはいえ、利害が相反したときに自ら調整する能力は現れてはない。本書には登場しないが、二宮尊徳が待たれている。2017/06/05

13
富士山噴火そのものというよりも、火山灰が降り積もったせいで、噴火後数十年に渡って氾濫を起こす酒匂川との戦いと、廃村寸前までいった静岡の村落の話と。どちらも自分のルーツなので、震えながら読みました。天災自体はある意味仕方ない側面もあるのだけれど、幕府が各藩から上納金をぶんどったくせに、江戸城再建費用に転用してしまい、本当に必要な村落は見捨てられたという人災の側面の方が強くて、暴れん坊将軍を召喚したくなる。地震も怖いけれど、噴火も怖い。子どもの頃は富士山は死火山だよって本に書いてあったから信じてたのに。怖い。2016/09/15

あくび虫

2
詳しすぎて付いていけなくなったので、ちらほら読み飛ばしました。今につながるというか、ほとんど今と変わらないあれこれが繰り広げられています。メディアが皆無で、情報が正確に伝わらないということがどれだけ大事か…逆に言えばこれらがどれだけ大切か、と考えさせられました。――人間ってこんな災害を乗り越えるんだなあっと感心してしまう。2018/10/12

yamakujira

0
富士山の中腹に宝永山を作った江戸時代の噴火をえがく。自然災害に翻弄される村落の不幸に愕然とする。新田次郎「怒る富士」とあわせて読むと興味深い。 (★★★☆☆)

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