内容説明
２０世紀は実にスキャンダルの世紀でもあった。かつては地域的な覗き見や噂話でしかなかった醜聞が、メディアの発達とともに一気に国家レベルのスキャンダルへと広がっていった。それはヨーロッパを席巻し、そしてアメリカで爆発した。人はなぜスキャンダルを楽しみ、熱狂するのか。膨大な資料を駆使して豊富な実例をひきつつ、人間の奥底にひそむ精神の隠された一面を痛烈に描き出す。
目次
第１章 バナナの皮―スキャンダルの神話学（スキャンダルはバナナの皮；のぞきの時代；スキャンダル・ジャーナリズム ほか）
第２章 スキャンダルの二十世紀（ベルエポック（世紀末から第一次大戦）
１９２０年代（タブロイドと映画ファン誌）
１９３０、４０年代 ほか）
第３章 スキャンダルの“ファミリー”（英国王室ファミリー；ケネディ・ファミリー；アメリカ大統領のファミリー ほか）
終章 スキャンダル・サーカス―人間をのぞく
