内容説明
美と理想の憧憬抒情豊かなドイツの精神風土。青春の熱情ほとばしるドイツ文学の魅力。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神野
4
ハインリヒ・フォン・クライスト「拾い子」、E.T.A.ホフマン「ブランビラ王女」「砂男」「蚤の親方」目当て。拾い子は仕事先の流行り病で亡くなった息子の代わりに、亡くなる原因になったニコロと言う少年を拾ったが…最終的に遺産目当てだったニコロに大切な物を奪われて、ニコロをその手にかけてもなお激情が治らず、地獄まで追いかけて復讐したいからと処刑される話。若きヴェルテルの悩みは最早日記かと言う頻度の手紙でドン引き。ラストの行動にも勿論ドン引きである。ファウストは物語では無く台本。ホフマンは相変わらず。2023/10/02
風に吹かれて
4
18~19世紀の作品が収録されている。メルヘンの国、ドイツ。その一端を垣間見た気がする。素晴らしい、もちろん厳しさも持つ自然に囲まれ、ちょうどフランス革命の時期で生を営む人々のロマン性が芸術として作品化され始めた時代でもあるのだろう。音楽においても幾人もの重要な作曲家が生まれた時代であり、ゲーテといえば、シラーであり、であればベートーヴェンなわけで、ホフマンがアマデウス・ホフマンと名乗って作曲もしていたというから、面白い。もちろん、メルヘン(お伽噺)には、かなり残酷な話もあり、 ➡2015/12/04
バジルの葉っぱ
1
「蚤の親方」読了。登場人物の倍率がしょっちゅう変わるところが斬新でおもしろい。ホフマンはつくづく顕微鏡、レンズなど光学機械が好きなのだなと思った(なんでそんなに惹かれるのかしらね)。池内紀氏の翻訳も日本語が素晴らしいです。読み進むにつれこの物語は一体どう収拾をつけるのだろうか…と不安にすらなってくるが…急転直下結末が。あまり期待しないで読みはじめたのですが予想外に面白く大満足でした。本作品はなぜどこの文庫本にも入ってないのでしょうか!2012/08/15
甘木
1
若きヴェルテルの悩み/ファウスト/ブランビラ王女/蚤の親方/グリム童話集のみ読了。