出版社内容情報
「高校サッカー選手権」の試合実況番組の1コーナーでありながら「ここだけ見る」と言うファンもいる人気コンテンツの書籍化企画
「高校サッカー選手権」の試合実況番組の1コーナーでありながら「ここだけ見る」と言うファンもいる人気コンテンツの書籍化企画です。タイトル通り、敗戦校監督が試合後のロッカールームで精一杯戦って負け、卒業していく選手達に話す感動的な言葉を収録。
高校サッカー選手権のもとは1918(大正7)年、大阪・豊中中で始まり、1926(大正15)年から全国中等学校蹴球大会として予選制度のある全国大会になりました。1967(昭和42)年まで毎日新聞社主催、1971(昭和46)年から日本テレビ系の後援となります。1978(昭和53)年、全国高体連サッカー部の要請で講談社が本年鑑の編集制作を委託され、2013年で35年目を迎えます。参加校は4000余。
【完全燃焼の涙】
佐賀東 92
「もう簡単に終わるぞ。泣くな、泣くな。弱い弱いと言われながら3年間きて、ここまで頑張ってきて、お前らのチームを知ってる人は今日の試合こんだけ頑張ったっていうのをみんなわかってくれる。公式戦というのは100(の力を)持っとってなかなか出せないけど今日は100%どころか200%も300%も出してた。よう3年生頑張った。今までは負けて目頭熱くなったことはなかったけど下手なチームなだけにやっぱりかわいいもんやな。こんだけ出来るんやったら、この後の人生が楽しみや。」他
【激励の涙】
聖光学院 91
「よく戦ったぞ。今日負けた事は悔しいけど、やってきた事は誇っていい。震災あったよな。小西なんて帰ったらよかったよな神奈川に。だけど残ってみんなとやったよな。ありがとうな。電車が動かなくても自転車で来たり、誰ひとり弱音を吐かないで頑張ったよな。福島のこの年代で選手権出たのはお前たちだから、胸張って帰れ。「お前たちだから選手権に出られた」って言われるような人間になれ。来年になっても、再来年になっても、10年経っても、お前らだったからこそ選手権に行けたという人間になれ」他
【伝統の涙】
星稜 92
「決勝で負けるというのは、こんな辛いものかな。その悔しさが今、湧いてきています。今何を言ってもお前たちの心には響かないかもしれないけど、こんな幸せな高校生活はなかっただろ。振り返って後悔はないだろ?国立競技場で2試合して1勝1敗。悔しい思いは募っていると思うけど、そんな涙をずっと続けても男じゃないぞ。切り替えて、しっかりこの後やってほしいな。僕が教えられるのは、サッカーではない。君たちが人生の中で人とのコミュニケーション、接し方、人のためになるような考え方、そういうものをずっと話してきた。だからこんないいチームになった。仲間がいたから自分が頑張れた。そういうことだけは教えてきたつもりだ。そういう考えをもって今後も生きていってください。成長してくれたことが俺にとっては最高のメダルや。」他
内容説明
理屈じゃなくグッとくる一途な涙。第91回(2012年度)、第92回(2013年度)大会の「最後のロッカールーム」(日本テレビ)放送分から30高校の戦いの締めくくりを抜粋!
目次
第1章 燃焼(市立船橋(千葉県)朝岡隆蔵監督―第92回大会
佐賀商(佐賀県)相良利朗監督―第91回大会 ほか)
第2章 感謝(香芝(奈良県)米原勝監督―第91回大会
履正社(大阪府)平野直樹監督―第92回大会 ほか)
第3章 激励(聖光学院(福島県)山田喜行監督―第91回大会
立正大淞南(島根県)南健司監督―第91回大会 ほか)
第4章 伝統(京都橘(京都府)米澤一成監督―第91回大会 第92回大会
修徳(東京都)岩本慎二郎監督―第91回大会 第92回大会 ほか)