講談社学術文庫<br> ローマ五賢帝―「輝ける世紀」の虚像と実像

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講談社学術文庫
ローマ五賢帝―「輝ける世紀」の虚像と実像

  • 南川 高志【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922159
  • NDC分類 232.8
  • Cコード C0122

出版社内容情報

賢帝ハドリアヌスは、同時代の人々には恐るべき「暴君」だった! 人類が最も幸福だったとされる100年。その背後の闇と権力闘争。紀元96年に即位したネルウァ帝に始まり、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの5人の「賢帝」が続いた約100年間は、ローマ帝国の最盛期とされ、イギリスの歴史家ギボンにより「人類が最も幸福だった時代」と呼ばれる。
しかし、たとえばハドリアヌスは、同時代の人々には非常に恐れられ、憎まれた「暴君」だった。また、有徳の「賢帝」を輩出した麗しい制度とされる「養子皇帝制」も、実子にたまたま恵まれなかったことから採用された場当たり的な制度であり、かえってそのために水面下での激しい権力闘争を生じさせてもいた。
著者は、こうした「輝かしい時代」の陰の部分にこそ、この時代が最盛期であった理由を解き明かす秘密がある、という。そして、碑文などの文献史料を手掛かりにして、歴史上の人物の経歴や職歴、親族関係、宗教などの個人情報を詳細に分析する「プロソポグラフィー的研究」により、明るい「平和な時代」のイメージとは相容れない、皇帝と元老たちをはじめとした帝国の政治エリートたちの暗闘を解き明かしていく。1998年刊の講談社現代新書の文庫化。

プロローグ――人類が最も幸福であった時代
第一章 訪れぬ光――五賢帝時代の始まり
第二章 最良の皇帝――トラヤヌスのローマ帝国
第三章 賢帝か暴君か――ハドリアヌスのローマ帝国
第四章 苦悩する哲学者皇帝――マルクス・アウレリウスのローマ帝国
エピローグ――最盛期のローマ帝国を支えたもの
ローマ五賢帝関係年表
あとがき


南川 高志[ミナミカワ タカシ]
著・文・その他

内容説明

紀元九六年、ネルウァ帝の即位に始まった「五賢帝時代」。ローマ帝国の最盛期とされるこの約一〇〇年は、しかし、激しい権力抗争の時代でもあった。人々に憎まれた暴君・ハドリアヌスは、いかにしてその名を「賢帝」に連ねたのか。平和と安定の裏に隠された皇帝と元老院議員たちの暗闘を、史料を精査して解き明かす。陰の部分にこそ、繁栄の秘密はある。

目次

プロローグ―人類が最も幸福であった時代
第1章 訪れぬ光―五賢帝時代の始まり
第2章 最良の皇帝―トラヤヌスのローマ帝国
第3章 賢帝か暴君か―ハドリアヌスのローマ帝国
第4章 苦悩する哲学者皇帝―マルクス・アウレリウスのローマ帝国
エピローグ―最盛期のローマ帝国を支えたもの

著者等紹介

南川高志[ミナミカワタカシ]
1955年三重県生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。専攻は古代ローマ史。現在、京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nat

31
通勤の電車内で読了。内容がわかりやすくて良かったけど、新書版の方を読了していたことに気づき、ガーン。認知機能の衰えを感ずる今日この頃…。2024/02/24

鐵太郎

20
「人類が最も幸福であった時代」といわれた平和な五賢帝時代の陰にあったさまざまな闇を、さまざまな史料によって描き出した名著。順調に、と考えられていたネルウァからトラヤヌス、そしてハドリアヌスへの皇位継承が実は相当に不安定、危うかったことなど、掘り返すと怪しいことだらけ。結果オーライだった、と言うにはあまりにもできすぎのローマの平和でした。そんな、ちょっとねじれた歴史を南川さんは見事に整理してくれています。 ──ちなみにこの本は新書で15年前に読んだのですが、今回文庫版を買ってしまい、読んだら面白かった。2020/08/23

MUNEKAZ

14
五賢帝それぞれの事績を紹介するというよりは、権力確立への政治的な暗闘をメインに扱っている。帝政ローマでは有名無実化した印象のある元老院だが、この頃は依然として権威を保っており、賢帝たちも権力の正当化のために気を使っているのは興味深い。また皇帝側も自身に近い人間を元老院に送り込むなどの対策をとっており、結果として支配層における身分の流動性が高まって、カースト化を防いでいたというのも面白かった。ローマ帝国の最盛期を個人の資質に期すのではなく、それを支えた政治体制から見た一冊。2017/11/16

aisu

11
ハドリアヌスが一番印象に残った。後のヨーロッパの絶対王政などに比べると権力は約束されたものでなく、大変そう・・・2015/01/23

ジュンジュン

10
史上に名高いローマの最盛期、五賢帝の時代。舵取りを担った皇帝たちと元老院との政治史として描く。1900年も前の政治力学を分析できるとは、連綿と続くローマ史研究の蓄積を感じさせる。特にネルウァからトラヤヌスと、ハドリアヌスからアントニヌスへは、仮説とはいえ、かなりの説得力を持つ。そして、著者!わかりやすく読みやすい。2020/10/23

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