出版社内容情報
列島「周縁」に湧き上がる活力、繁栄、交流
12‾15世紀、奥州十三湊、琉球王国、南西の海域世界では、交易を基盤とした自立的な権力が生まれていた。京都中心の国家の枠組を越えた、もう一つの中世史。
大石 直正[オオイシ ナオマサ]
著・文・その他
高良 倉吉[タカラ クラヨシ]
著・文・その他
高橋 公明[タカハシ キミアキ]
著・文・その他
内容説明
国家の求心力が弱かった十二~十五世紀、列島「周縁部」で起こった国境を越えた人々の自由な活動。安藤氏による津軽・十三湊の繁栄、琉球王国の成立と中継貿易の展開等、海域での国境を越えた交流により、交易を基盤とした自立的な権力は形成された。多様な民俗と文化が織りなす、もう一つの日本史を追い、京都中心の一元的な歴史展開を相対化する。
目次
第1部 北の周縁、列島東北部の興起(日本国の東の境界;外が浜と奥州藤原氏;奥州十三湊日之本将軍;日之本地域の解体)
第2部 琉球の形成と環シナ海世界(琉球という主体の登場;統一王国の形成;アジアとの交流;尚真王の時代;組織化された島々;アジアの変動のなかで)
第3部 海域世界の交流と境界人(海域世界という見方;境界としての対馬島と鬼界ヶ島;港町;移動する人々;海域世界の変貌)
著者等紹介
大石直正[オオイシナオマサ]
1931年生まれ。東北大学卒業。現在、東北学院大学名誉教授
高良倉吉[タカラクラヨシ]
1947年生まれ。愛知教育大学卒業。現在、琉球大学法文学部教授
高橋公明[タカハシキミアキ]
1949年生まれ。名古屋大学卒業。現在、名古屋大学大学院国際開発研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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