出版社内容情報
ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか?
いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。
第一章 ラーメンとアメリカの小麦戦略
第二章 T型フォードとチキンラーメン
第三章 ラーメンと日本人のノスタルジー
第四章 国土開発とご当地ラーメン
第五章 ラーメンとナショナリズム
速水 健朗[ハヤミズ ケンロウ]
著・文・その他
内容説明
ラーメンから現代史を読み解くスリリングな試み。
目次
第1章 ラーメンとアメリカの小麦戦略(安藤百福の見た闇市の支那そば屋台;「都市下層民」の夜食だった戦前の支那そば ほか)
第2章 T型フォードとチキンラーメン(技術より生産力が決め手になった太平洋戦争;日本人の兵器観にみる「一点もの至上主義」 ほか)
第3章 ラーメンと日本人のノスタルジー(『渡鬼』の五月(泉ピン子)はなぜラーメン屋に嫁いだのか
小島家の家庭内騒動の背後にある価値観の相違 ほか)
第4章 国土開発とご当地ラーメン(ご当地ラーメンは郷土料理ではない;田中角栄を軸にした中央と地方のシーソーゲーム ほか)
第5章 ラーメンとナショナリズム(メディアを通して体験された湾岸戦争;軍事行動のアウトソーシングも湾岸戦争から ほか)
著者等紹介
速水健朗[ハヤミズケンロウ]
ライター、編集者。コンピュータ誌の編集を経て現在フリーランスとして活動中。専門分野は、メディア論、都市論、ショッピングモール研究など。TBSラジオ『文化系トークラジオLife』にレギュラー出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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