内容説明
時空を超える激闘の末に現代日本へ帰ってきた竜堂四兄弟。だが、富士山大噴火による首都機能マヒという惨状に乗じて、邪悪な意志を隠そうともしない複数の敵が待ち受ける。中でも最凶の相手、小早川奈津子とは、ナント歴史的和解が成立!?驚愕の新展開から一瞬も目が離せない。人類と地球の明日はどっちだ。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う。2005年『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)で第22回うつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソラ
21
ホント久々の再読。それでも内容はだいたい覚えてた。幕府にはひっくり返ったよなあ、しかもなっちゃんと組んだし。この先どうなる事やら···と思ってる間に早ン年。もう未完になるんじゃないのかなあ、と半分諦めてたりする。前々から、「発禁になったらそれまで」って言ってたし、そう思ってた方が精神的にもいいような気が。2015/06/14
サン
19
創竜伝シリーズ13巻。続の巧みな話術によりなっちゃんと手を組むことになった4兄弟一行。なっちゃんが絡むとすべて道化になってしまう。日本にまで追いかけてきた石使いが哀れです。2021/05/23
佐島楓
17
日本に帰ってきた四兄弟。小早川奈津子とまさかの和解? 年少組・終くんと余くんのコンビが実に良い。しかし日本の行く末はどうなってしまうのか? ある意味で現実とリンクしているので心配です。ぜひ続編をお願いいたします。2012/07/30
Tetchy
16
いやあ、ますます混乱を極めていくね、このシリーズ。作者も自覚しているように、小早川奈津子の存在が物語をあらぬ方向へと押しやり、なかなか前に進まない。今回はどちらかといえば、田中氏の歴史嗜好家の側面が色濃く出たように思う。特に小早川奈津子が征夷大将軍を名乗って、幕府を建てる辺りから、蜃海も悪乗りしだして、周囲の人間に昔の幕府の役職名を割り当てる辺りは、ちょっと引いちゃいましたね。しかし、本当にこのシリーズ、終わるのだろうか?2009/12/18
なつみかん
12
小早川奈津子がバカ騒ぎをしている合間に、結構な政府批判を散りばめる。(こうでもしなけりゃ書けないか?!)残り2巻次へ。2023/09/25