内容説明
揺れ動く朝鮮半島、台頭する中国、そして反日の声に立ちすくむ日本。いずれの国家の奥底にも、偏狭なナショナリズムのマグマが滾っている。われわれは、それを果たしてコントロールできるのか。21世紀東北アジアの平和を誰よりも希求する姜尚中東大教授に、雑誌『アリエス』が斬り込む。
目次
「戦後民主主義」の位牌を胸に(往復書簡;だれに向かって言葉を発するのですか?(横山建城)
夢想家の「見果てぬ夢」と一蹴されそうですが…(姜尚中))
「見えない三十八度線」をこえて(往復書簡;姜さんにとっては、まさに「やれやれ」ではないのですか?(横山建城)
それでもわたしはナショナリズムの実在よりは、東北アジア共同体の虚妄に賭けてみようと思うのです。(姜尚中))
著者等紹介
姜尚中[カンサンジュン]
1950年、熊本県熊本市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科博士課程修了。ドイツ、エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学準教授などを経て、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。専攻は政治学、政治思想史。テレビ、新聞、雑誌などでも幅広く活躍中
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