内容説明
オリンピック競技場が何者かによって爆破された。バラバラの肉片となった被害者。開催を妨害するテロ行為か。あるいは個人的な怨恨か。女性新聞記者アニカは独自に真相を追う。そこへ第二の爆破殺人が。しかもアニカまで爆薬入り小包で脅される。スウェーデン推理作家協会ポロニ賞受賞のクライム・ノベル。
著者等紹介
マークルンド,リサ[マークルンド,リサ][Marklund,Liza]
1962年スウェーデン・ペテオ生まれ。アフトンブラーデット紙のニュースデスク、テレビ4のニュース編集局の主任を経て、作家として独立。『爆殺魔』で1998年のスウェーデン推理作家協会のポロニ賞を受賞
柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒。ストックホルム大学スウェーデン語科修了。女性文学の翻訳、内外の女性事情についての著述、評論、講演などで活躍
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感想・レビュー
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siva
3
図書館の「北欧棚」を端から読書中。女性差別や人種差別が主題になっているものが多いと実感。男女平等社会とうイメージの北欧で往々にして職場でのハラスメントやDVを受ける女性が多く登場するのが特徴という気がする。これは女性新聞記者が爆弾での殺人を追う話。スウェーデンの等身大の女性が描かれていることで人気が出たようだけれど、常にいらいらとし相手を怒鳴りつけるキャリアウーマン・・いやいやちょっと落ち着こうよ、と思ってしまう。ストーリーよりもマスメディアの人間にはあまり共感できないことを再認識した、って感想。2014/03/13
章魚 たこ
2
長いねえ。評判ほど面白いと思わなかった。失礼!最後はまるで安物の2時間サスペンスみたいで、東尋坊で長々と解説しまくる犯人なのでありました。2018/04/02
えび
1
★★★☆☆終盤までのスピード感はよかった。犯人の告白がダラダラ長くて説明調でスピードダウン。こんなに仕事ができて、仕事が好きなら、子ども作らなかったらよかったのに…。なんだか邪魔にされているようで子どもがかわいそう。いかにも男性的な考えをしている自分に気づいた。2013/10/13
HARU
1
特異な事件なので事件そのものに期待したのだが、主人公である女性記者の生活を描くことに重点が置かれている気がした。良くも悪くも、女性が主人公という事件にありがちな展開で、新鮮味がない。2013/10/07
ニ詩子
0
主人公に共感できず、イライラしながらの読書。北欧の女性社会進出も、結局こういうことなんかい?というのが感想。ここまでヒステリックにならないと女性は社会進出できないんだ。2015/06/23