内容説明
「出る杭」は打たれる。「出ない杭」は腐る。しかし、「出すぎた杭」は打たれない。実績と潜在能力のあいだに潜む不思議なメカニズム。評価が評価を生む「ジフ構造」に作用する「正のフィードバック」を探り、生存競争モデルでは見えない、競争のもうひとつの現実を浮き彫りにする。
目次
第1章 社会原理としての競争―能力とは何か
第2章 能力主義競争―能力側定はどう可能なのか
第3章 ジフ分布からジフ構造へ―正のフィードバック効果
第4章 出る杭は打たれる―同調圧力と特異性信用の関係
第5章 出すぎた杭は打たれない―トップと不良の使い方
第6章 出ない杭は腐る―サブノーマルと平均的メンバー
第7章 ジフ構造のダイナミクス―競争の戦略
第8章 競争の設計―組織活性化の方法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HALI_HALI
2
京大教授が書いた学術的な本書。1995年に出版されたものだが良い。参考になる。わずかな層が極めて優れるもしくは悪くなる一方で大多数が均質であると言う事実。これは、国、都市、会社、学校などいかなる組織にも当てはまるらしい。出る杭は打たれるが出過ぎた杭は打たれない。本書が説く内容はまさに、この言葉が指す意味であった。出ない釘は腐る。と言うのも強烈で、もちろんその意味合いも解説している。2018/02/22
ellica
0
サッパリ面白くない。変に出世とか語らずに学術書にすればよかったのでは?2011/08/27
numainu
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評価C2011/04/22
きまま
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実践的というよりも学術的。2008/06/30
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- 和書
- 女大学集 東洋文庫