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内容説明
本書は、現在、物理学の根本原理とされる「場の量子論」を、数式を使わず初歩から解説する。
目次
第1章 電磁波の理論から光子の理論へ
第2章 新しい粒子像から光の量子論へ
第3章 粒子に対する場の量子論―物質と光の統一
第4章 粒子の発生・消滅
第5章 場の量子論と力
第6章 発散の困難とくりこみ理論
第7章 ハドロンとクォークと量子色力学
第8章 弱い力と統一理論
第9章 大統一理論と今後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浪
10
量子力学は電子を対象にした量子論で、場の量子論は光を対象とした量子論のこと。電子は互いに光子を授受することで電気力を発生させる。一方陽子や中性子は中間子を授受することで、反発することなく互いに引き合い原子核にとどまっている。この中間子理論を提唱したのが1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏である。2019/03/03
naoto
1
結局、場の量子論ってのは何なんでしょう?数式を使われてもわからないけど、数式を使わなくても、やはり難しい。う~ん、類書を読み込めばわかるのか、もっと基礎からやるべきか。基礎からだろうな。2019/02/02
よこづな
0
漠然と光は太陽から来るものだと考えていたが、光は電磁波であり、力の源泉は粒子の交換によるものだそうだ。太陽「ではない」ところが重要である。2013/11/13
Mark
0
久しぶりに量子論関係の本を読んだ。数式を使わずに場の量子論を説明するという趣旨の本でしたが、数式無しだと概念的な説明ばかりとなって、余計にわかりにくい?第7章のハドロンとクォークの関係が、これまで読んだ本よりわかりやすかったかな。またこのジャンルにチャレンジしてみよう!2013/04/23
sa10b52
0
物性屋として第二量子化を学んだ程度の理解で読んだが、興味深かった。歴史的経緯を混ぜて物理学者がどう考えながら理論を構築するに至ったか、経緯を含めて数学はなく気軽に読める。厳密な表式は専門書に当たらなくては…。2023/04/18