ブルーバックス 誤診―なぜ起きる、どう防ぐ

大鐘 稔彦【著】

講談社（1996/09発売）

• サイズ 新書判／ページ数 217,／高さ 18cm
• 商品コード 9784062571395
• NDC分類 498.12
• Cコード C0247

内容説明

自らの経験も含めた豊富な実例でみる医療ミスの実態！たとえば虫垂炎と診断してお腹を開けてみても、五パーセント以上の確率で虫垂には異常がない。残念ながら、誤診は避けられないもののようである。しかしそれには、避けられたミスと避けられなかったミスとがある。超音波（エコー）やＣＴなどの診断機器がどんなに進歩しても、最終診断を下す医師の力量がなければ宝の持ち腐れである。多くの実例から誤診の原因を探り、これを避けるために、医療関係者や患者が持つべき心構え、さらには行政がなすべきことを提言する。

目次

第１章　私の誤診
第２章　誤診はどれほど起きているのか
第３章　誤診はなぜ起きるのか
第４章　誤診と裁判
第５章　誤診を防ぐために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[文章で飯を食う]

おもしろい。日本の医学界の構造的な弱さ。日本人のなぁーなぁーなところ。わがままな患者。むずかしい病気。全部おもしろかった。

2011/03/17

[Hitoshi]

最初、自信の誤診した症例を紹介して、これまで、どのような誤診があったか、研究を紹介。その対策方法を、著者なりに考察していました。また、訴訟についても、検討されて居ました。興味深く読むことができました。

2018/08/04