スピンク日記

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062168038
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

私はスピンクといいます。犬です。小説家の主人・ポチと一緒に暮らしています。私たちの楽しい毎日について申し上げることにいたします。

歌謡曲を熱唱し、犬を追って走り、ときに文学の鬼となる。犬の目から見た作家の“実像”――「日常」こそが文学だ。
連載時より話題の傑作エッセイ、ついに刊行!

私自身のこと
主人・ポチのこと(一)
主人・ポチのこと(二)
キューティー・セバスチャンのこと
お留守番
キューティーが病院へ行く
キューティーの悲惨な状態
ポチの利己主義
蒸米コージー君来訪
スダチマルダシホール
主人の敗亡と私の反省
ポチの気の毒・スズメバチ(一)
ポチの気の毒・スズメバチ(二)

禁止
ポチのマジ歌
私の秋、ポチの秋
失敗の本質(一)
失敗の本質(二)
暖房問題の結末
残りの人生の問題


町田 康[マチダ コウ]
著・文・その他

内容説明

歌謡曲を熱唱し、犬を追って走り、ときに文学の鬼となる。犬の目から見た作家の“実像”―「日常」こそが文学だ。連載時より話題の傑作エッセイ、ついに刊行。

目次

私自身のこと
主人・ポチのこと
キューティー・セバスチャンのこと
お留守番
キューティーが病院へ行く
キューティーの悲惨な状態
ポチの利己主義
蒸米コージー君来訪
スダチマルダシホール
主人の敗亡と私の反省〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tu-bo@散歩カメラ修行中

43
図書館で遭遇。あの恵まれない猫のために全身全霊をを傾けた町田康さんは、猫だけでなく犬にも献身を施していたのです。大型犬スタンダードプードルのスピンクの眼から見た町田さんはポチと命名され、その日常が赤裸々に描かれています。男前の奥様(作品中 美徴さん)は、相変わらずの男前ぶりを発揮しております。一連の猫の作品ほどのドラマ性はなく、のんびりと読めます。2018/03/14

たいぱぱ

42
読友さんの紹介本。初・町田康でしたが「布袋寅泰と殴り合いしたパンクバンドをしている作家」というイメージとは欠け離れた内容でした。引き取り手がなく、下手したら保健所行きだったプードル・スピンク視点で作家・町田康の日常を綴ります。町田さんて優しいのに生きにくい人間かもしれませんね。飼えなくなったから捨てる人間。そして商品としてみてるブリーダーやペットショップに怒りを感じます。家はトイプードルをペットショップで買いましたが、色んなことを考えさせらてしまいました。2018/06/24

himawa

39
読友さんからのおすすめで。こちらもよかったです。スピンクとそしてキューティーの写真がどんどんすてきになっていく。町田夫妻の愛情が滲みていっているんだなぁと。最初キューティーを引き取るのをためらっていたのは奥様ではなく町田さんだったんだっていうところも意外。でもその後の愛情の注ぎ方には覚悟みたいなものを感じた。スピンク目線でのご自身へのぼけつっこみもなんかいいし。じぶん何もできないけど、うちのコたちしっかり愛していこうと思った。2014/07/07

みい坊

37
スピンクの写真が全て笑顔。主人ポチに抱きついて甘えたり、安心しきった顔で写っている様子から、幸せなスピンクの毎日が忍ばれます。町田ご夫妻の愛情の深さが伝わってきました。キューティーちゃんが町田家にこれてホッとしました。過酷な幼少期から深刻な発育障害や心の傷を抱えてしまったキューティーちゃんが、だんだんと笑顔で写真に写る姿に、犬に真剣に向き合っているご夫妻の姿を思いました。暖房騒ぎでは奮闘するポチの姿に笑ってしまいました。ワンちゃんたち、高級なお肉をいただけて良かったね。素敵な本がまた増えました。2014/11/03

ひみこ@絵本とwankoが大好き♪

35
町田作品初読み♪単純な私は途中で何度もこの日記は本当にスピンクが書いたのではないかと錯覚するほど、表現がwankoぽくっておもしろかった(町田さんの前世はスピンクによると犬だそうだ(笑))町田作品には猫の話が多いと思っていたが、猫を大切にする町田さん…犬にもとても愛情を持っておられることが、この作品の中でヒシヒシと伝わってきた。天真爛漫なスピンクはもとより、兄弟犬なのに飼われた先の虐待によって最初は見るも無惨な姿のキューティーが途中の写真から笑っているように見えるのが心に響いた♪犬好きにはたまらない一冊♪2011/08/20

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