内容説明
鬼憲兵大尉・甘粕正彦と昭和の妖怪・岸信介の人生は満州の地で交錯した。彼らは日本人が夢を託した大地でいったい何をしたのか?ふたりの男の生き様を辿り、いま、あらためて国のあり方を問いかける渾身のノンフィクション。知られざるもうひとつの昭和史。
目次
出会い
果てしなき曠野
嗚呼、玉杯に花受けて
甘粕正彦の生い立ち
パリの空の下セーヌは流れる
未曾有の天地異変
大杉事件
獄中の甘粕
甘粕はやっていたか
甘粕出獄〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
11
甘粕と岸…といいつつ、甘粕ばかり…ww 人物描写、それなりに面白かったです。 そもそも興味を持ったのは、落合莞爾史観…南島経略関連で…勝手な妄想しながら読みました♪ ただ、時系列が細切れに前後するので、歴史に疎い私にとっては、構成上の読みにくさを少し感じました。2018/04/08
冴人
2
甘粕・岸、もっと調べなきゃ。2008/11/05
猫草
1
「ラストエンペラー」の坂本龍一以来の甘粕は謎だった!もっともっと甘粕という人間に迫って欲しい。2011/08/13
可兒
1
甘粕については、最近又本が出ていたはず。探してみよう2008/11/06
だいすけ
0
満州建国の時代背景が良くわかる良書。満州と運命を共にした甘粕と踏み台にして登り詰めた岸の対照的な二人の全く違う人物像が読み取れます。2人を通して満州とは何であったかを書きはじめたのだが、いつのまにか彼らの虜になっていたと著者があとがきで書いているように人間としての魅力が伝わってきました。個人的には人間甘粕正彦に惹かれました。2020/09/02