この国の失敗の本質

この国の失敗の本質

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062091893
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

戦後半世紀、日本人を覆う「心の敗戦」!大蔵・日銀・防衛・厚生軒並みエリート汚職、金融・証券腐敗、超優良企業不正事件、薬害エイズ、阪神大震災、オウム事件、動燃事故、少年凶悪犯罪…。なぜ、ここに来て事件が噴出するのか?通底する本質は何か?蔓延する心のバブル化にメスを入れ、日本人の価値観の180度転換を問う。

目次

1 「私のいのち」は誰のもの(患者は医学論文のたんなるデータか;医学の進歩は個人の権利をベースに ほか)
2 大災害と生存の条件(災害対策の国際協力の強化を;からだで覚えないと自分を守れない ほか)
3 効率追求社会の事故と人間(大事業、老人の転ばない街づくり;「24時間社会」の危険な時間帯 ほか)
4 戦史―現在に通じる失敗の本質(ゼロ戦コンセプトの成功と失敗;ミッドウェー海戦―「運命の五分間」の必然 ほか)
5 この国をどうする(現場で考える重要さ;カリスマ支配の怖さ、ナチとオウム ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風見じじい

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羽田沖ボーイング727墜落事故で死因を調査した医師が片側にの列の男性にやけどが多かった事実が書かれていた。同機の導入を進めていた木村秀政が調査委員腸になって原因調査し、期待の不具合説を無視、操縦ミス説を取ったことの問題を、導入推進した人間が判定する組織上に問題を指摘している。2016/04/30

しんしん

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「事実を明らかにし、失敗に学ぼうとしない国家は、失敗を拡大生産し、破局に至る。」… 論理思考に欠ける日本軍、薬害エイズ問題、効率追求による事故、官僚と業界の「セット犯罪」、、 まったく絶望的であり、悶々とする事例の連発でつらい。 今もなおなにもかつての失敗が活かされず、絶望的失敗は続いていると感じてしまった。 「昔軍人、今官僚」小狡く立ち回るのではなく、よりよき国づくりのために、尽力して欲しいと願う。 失敗は成功のもと、であってほしい。 2021/03/22

Honnomushi 年間100冊 shibari

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薬害エイズ、水俣病、阪神大震災、様々な医療事故、太平洋戦争、オウム事件等々、様々な「事件」「事故」「災害」における対処の仕方と問題点が浮き彫りにされている。「個人への責任追及」だけではなく「なぜ、どうしてこうなったのか」をしっかり考えていくシステムが機能しないと「再び同じ失敗を繰り返す」と警鐘を鳴らしている。本書は1998年に発刊されたが、その後の東北大震災や様々な事件、事故の度に同じ失敗が繰り返されているように思えてならない。2019/06/08

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