内容説明
ハンセン病患者の救済に生涯を捧げたコーンウォール・リー女史の人類愛。群馬県草津温泉に、私財をなげうって療養所と教会を建て、伝道と治療、愛と奉仕をつづけた英国女性の献身の日々。
目次
序章 地獄の門
第１章 回心の時
第２章 伝道の心
第３章 無私の愛
第４章 奇跡と看護
第５章 献身の日々
第６章 喜寿の宴
第７章 主の御許へ
楽泉園患者座談会記録
終章 無彰の行為
あとがき リー女史よ、眠れ…
感想・レビュー
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Midori Nozawa
9
メリー・コーンウォール・リー女史の本は他にも読んだことがあります。ひょんなことから（グラフィックカラー 昭和史」に載っていた対談記事から著者豊田穣氏の名前を知り、夫が買ってあったこの本を読みました。イギリスの上流家庭の娘が母の死後に草津のハンセン病患者のサポートに全財産を投じて、病院や住居、教会などを作って、慕われ、信仰に生きる姿が迫り、素晴らしい本でした。慈善という言葉は上から目線に感じられなくもないですが、リー女史の潔さ、度胸の据わり方には驚きました。大正初期から第二次大戦までの歴史も学べました。2020/03/30
