講談社文芸文庫
わが荷風

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061983168
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

荷風の愛読者を自認した著者が、自らの青春への追憶を重ねながら、本所、浅草、小石川…など荷風の作品背景を丹念に踏査。荷風の生涯と作品の全貌を追究して荷風像を構築し、詳細な年譜等も付す画期的評伝。読売文学賞受賞。

目次

1 明治四十二年十二月
2 順境のなかの逆境
3 九段坂・青春前期
4 深川と深川の間
5 麻布十番までの道
6 堤上からの眺望
7 画にならぬ場所
8 それが終るとき
9 繁華殊に著しく
10 人の命のあるかぎり
11 また見る真間の桜
12 われは生れて町に住む

著者等紹介

野口冨士男[ノグチフジオ]
1911年(明治44年)生まれ。1933年(昭和8年)3月、文化学院卒業。1968年(昭和43年)日本文芸家協会理事に就任。1976年(昭和51年)『わが荷風』により第二七回読売文学賞(随筆紀行部門)受賞。1979年(昭和54年)『かくてありけり』により第三〇回読売文学賞(小説部門)受賞。1980年(昭和55年)「なぎの葉考」により第七回川端康成文学賞受賞。1982年(昭和57年)第三八回日本芸術院賞受賞。1984年(昭和55年)6月、日本文芸家協会理事長に就任。1986年(昭和61年)『感触的昭和文壇史』により第三四回菊池寛賞受賞。1987年(昭和62年)12月、日本芸術院会員となる。1993年(平成5年)11月死去
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