内容説明
一九七八年、“中世の語り物”への興味から発起し、九年の歳月をかけて巡歴した、全国六十八ヵ所の一宮参拝。土地に結びついた神秘と交感したいという著者は、地方色に富んだ風景にとけこみ、神社の結構や佇いを詳細に描写し、記紀や民間伝承文芸等の叙述をふまえて、地神・外来神など、祭神の関係をつづる。人々と祭神の関わりのなかに、日本文化の根底を見すえる傑作紀行。
目次
第1章 三河から東海道を下る
第2章 東北から東山道を上る
第3章 北陸道を下る
第4章 尾張から畿内へ
第5章 山陰道を北へ、隠岐の島まで
第6章 山陽道を西へ行く
第7章 南海道一周
第8章 西海道を一巡して壱岐対馬まで