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内容説明
天正10年春、信長は得意の絶頂にあった。東方の脅威だった武田氏はわが蹂躪に沈み、天下統一の道は西国を残すのみとなった。その西国も、秀吉が高松城を包囲し、着々戦果を上げていたが、救援毛利勢の動き如何では、覇業に頓座をきたすとも見えた。かくて信長出陣。だが出陣にも似ぬ軽装は、信長一期の不覚といえよう。運明の本能寺!鞭を揚げて東を指したのは、逆臣光秀であった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
84
ああああ、ついに私の信長さま(脳内でミッチーに変換されてた)、本能寺に倒れる!にっくき光秀!なぜ光秀が謀反したかは諸説あるようだが、吉川版太閤記ではオーソドックスに、だんだん信長に疎まれ、色々辱められたから、今で言うパワハラに耐えきれなくなり・・ただ、なぜ信長がそれまで重宝がっていた光秀を疎ましく思い始めたかは語られず、光秀憎しの気持ちが募るばかり・・😞 さあ、次巻は秀吉の中国大返し!どうこの急場を捌くのか、楽しみだ。2020/07/03
優希
72
信長絶頂期に達したようです。秀吉も着々と戦果をあげていますし、まさに時代の覇者と言えますね。しかし、運命は一転し、光秀謀反から運命とも思われる本能寺の変が起きてしまいます。信長は自死を選びましたが、覇者として、その先の時代をどう動かしたか見てみたかった気もします。2019/01/20
ともくん
58
本能寺の変により、織田信長が明智光秀に討たれる。 これにより、日本が大混乱に陥る。 誰が天下を取るか。 光秀、家康、秀吉。 それぞれが、それぞれの思惑により、勇躍する。 いよいよ、秀吉の天下取りの物語が動き出した。2019/05/19
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
27
周辺一帯を湖沼と化す、備中高松城水攻め。秀吉、官兵衛の奇策により毛利軍は、本軍を収集する大事態へ、またこの機に主君信長も出陣を決行。いよいよ決戦の時!しかし1582年6月2日、突如反旗を翻した明智光秀により信長は自刃、長男信忠は戦死。戦国乱世の大革命児、信長一期の不覚!その運命の場所の名は本能寺!家康は危機を悟り自国三河へ決死の伊賀越え。周辺諸国はまだ動き出さない。動き出したのはこの人!さあさあ始まるよ!日の本一出世した男の立身出世絵巻!農民から天下人へとなった羽柴秀吉の、中国大返しが始まる!2017/10/10
糜竺(びじく)
20
本能寺の変が非常に克明に描かれていてとても良いと思った。2021/06/07