講談社文芸文庫
東西文学論・日本の現代文学―現代日本のエッセイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061963467
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

世界に冠たる古典を持つ日本文学が、鴎外、漱石、横光らの学んだ外国文学で如何に若返り、今日の文学が形成されたか、新しい文学への試みとは何か。「森鴎外のドイツ留学」「夏目漱石の英国留学」「中村光夫のフランス留学」(『東西文学論』)、「石川淳」「梶井基次郎」「小林秀雄」(『日本の現代文学』)等々、熟知の外国文学を鍵に現代作家に則して展開する“卓見”。既成の日本文学観を超えた鋭くも豊かな文学エッセイ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Costa まさ

2
読書メーターのお気に入りさんが読んでいたのが気になって購入。エッセー形式ながら、お気楽に読み流す事ができる類のものではなかった。文学に対する情熱と愛情が厳しくも暖かい言葉で綴られており、特に夏目漱石に関する叙述は他に類をみない程鋭いのではないかと思った。漱石を読まねば!2017/04/09

junne

1
日本と「外国」の文学について書いているのだが、アジアとか南米とかいろんな国の文学が翻訳されている今だったらどういうふうに書くかなあとちょっと気になった2023/03/20

1
日本文学が如何に外国文学から影響を受け、変容していったかを読み解くエッセイ集。多大な古典文学があるにも関わらず、明治以降は外国(ヨーロッパ)文学を如何に日本のフォーマットに合わせて解釈し、そのコードに合わせて創作するかが課題となり、「翻訳大国」と呼ばれるまでに外国文学の翻訳が進む。同時に、翻訳家が作家となり漱石や鴎外、四迷等のヨーロッパ化していく日本社会と旧日本社会との橋渡し的な文学作品を世の中に生み出すことに成功する。今の文学が勢いが無いのは、そうした競争意識が欠けているせいではないだろうか。2011/08/27

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