講談社文芸文庫<br> 白鳥の歌・貝の音

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講談社文芸文庫
白鳥の歌・貝の音

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061961623
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

女形の旅役者の悲哀をチェーホフの同名の戯曲の哀愁に重ね、二日酔の“私”の気分を巧みに描く「白鳥の歌」。近視の武士の苦衷を、武張った信玄、謙信の姿とともに描く哀しくもおかしい「貝の音」。「下足番」「開墾村の与作」等。殉死の弊風、封建の桎梏、人間の嗜好・執着、浮世の儚さ―。人の世の悲喜劇への常に変らぬ確かな眼差と限りない愛情が醸す、井伏鱒二の豊穣の世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

101
ユーモアと哀愁と人間的な温かみを感じる素晴らしい短編ばかり。かなり可笑しい話もあるのだが、控えめに書かれているので落ち着いた印象を受ける。「小熊の夜遊び」はSF的な内容で、こんな作品も書けるのかと嬉しい驚きを感じた。古墳時代と夜更けの酒場がつながってしまうところが滑稽だ。「病中所見」は真面目な題がついているが、笑える内容で結末に漂う笑いとペーソスが好きだ。プロットが一番面白いのは「釣場」。後味も良い。結婚式に招かれた人たちのスピーチが本当に可笑しい。2017/08/21

ナツ

1
長編とはまたひと味違う感じで面白かった2013/06/06

王天上

1
「小熊の夜遊び」が変でよかった。こういう洒落た作品も書いていたんだなあ。2012/10/23

eazy

1
「シグレ島叙景」が可笑しかった。 ほとんどつげ義春作品の会話ですね。 「むげいの家のおとっつぁはきぐしねくてやんだおら」ってやつ。2002/03/15

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