講談社文芸文庫<br> さまざまな青春

講談社文芸文庫
さまざまな青春

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  • サイズ 文庫判/ページ数 765p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061961449
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

鋭い分析力、秀抜な作品鑑賞力、戦後文学の理論的支柱となり、常に時代を背負い続けた批評家―平野謙。生涯のテーマ“芸術と実生活”“政治と文学”を、近代日本文学史にのぼせ、明治・大正・昭和にわたる作家論を展開、その歴史的変遷をたどる。「坪内逍遥・二葉亭四迷・森鴎外」「真山青果」「井上良雄」「伊藤整」ほか14篇。全集初収録以来、始めての単独刊行。野間文芸賞受賞。

目次

序章 坪内逍遥・二葉亭四迷・森鴎外
1章 魚住折蘆
2章 真山青果
3章 近松秋江
4章 広津和郎と菊池寛
5章 竹内仁
6章 葛西善蔵と嘉村礒多
7章 古田大次郎
8章 尾崎一雄・中野重治
伊藤整
9章 井上良雄
10章 小林多喜二
11章 亀井勝一郎
12章 小林秀雄
終章 伊藤整

感想・レビュー

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miunac

4
本筋とは関係ないけど、なんで私が志賀直哉が嫌いなのか分かったね。平野謙風に言えば「芸術と実生活」の合一、自己肯定感の強さとそれに憧れる追随者の多さ、家父長制的な振る舞い等が挙げられる。これは、政治的立場や文学的流儀の違いを越えて大正期から大江健三郎辺りまでを束縛する。弟子と呼ばれる瀧井孝作、藤枝静男、阿川弘之から、平野謙も小林多喜二も小林秀雄もそこから逃れられない。非常に厄介だが、今どきは流行らないのが救いか。 それにしても、平野謙は本当に面白いのに新刊でどこからも出てない。各出版社の奮起に期待する。2021/01/23

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