講談社文芸文庫<br> 泉に聴く

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泉に聴く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061960756
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

“暗黒と苦悩を持つ者は、魂の浄福と平安を祈り希う”若き日のドイツ表現主義の芸術と文学の体験。その後の長い模索と挫折。戦争―肉親の死。「死の側」にたたされ、自然の生命の美に開眼した日。敬虔、静謐―独自の画境を豊饒に展開する美の旅人・東山魁夷、その精神の遍歴。旅する心と祈りがみずみずしく迫る達意のエッセイ。

目次

青の世界(冬の山上にて;サラの町;秋の大和路 ほか)
ひとすじの道(風景開眼;秋風行画巻;白夜の誘い ほか)
夏のアラベスク(犬吠岬;宵山;フィンランドの夏至祭 ほか)
古都礼讃
東と西(光悦、宗達、光琳展のノート;中国殷周銅器展を観て;古代ペルシャ芸術の魅力;法隆寺宝物展を観て ほか)
素朴について(木曾路;かまくら;北欧の旅の終りに;ベルヒテスガーデン ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

67
風景画家となるきっかけとなったエピソードから京都や奈良、北欧などへの旅の記録、画家となるまでに経験した様々なことなど…作品の源泉となる部分をたくさん感じることができるエッセイ集。ちょっと難しいなあと感じるところもあったけど、旅を楽しむ様子や作品が生まれる過程にワクワクさせられる。2016/07/24

megumiahuru

33
静謐で澄んだ心。このような心だからこそ、あのような深い味わいがある風景画が描けたのだと改めてため息が出る。画家や音楽家が時に素晴らしい文章家でもあることがあるが、まさにそうした一冊。風景と東山魁夷氏が交わした密やかな対話が文字となっている。あの名画の背後にこんな内面の独白があったのだと教えられる。特に「風景開眼」というエッセイは、命の輝きに目が開かれた若い日の体験が綴られ、芸術論を超えて、崇高な余韻に満ちている。美しいものの前に佇む心を失わずにいたい。2014/01/08

penguin-blue

29
昭和を代表する日本画家 東山魁夷さんの随筆集。戦中戦後の相次ぐ肉親の死、親交があった川端康成の死など重い話も多いが暗い印象はなく全体が穏やかな静けさに満ちている。日本の風景画の印象が強かったので、海外に留学されたり写生旅行をされていたことを知らず、言われてみればあの青や緑の深い色は北ヨーロッパの風景につながるような気もする(はい、後付けですー汗)。読み飛ばすのではなく、ゆっくりとした気持ちで情景を思い浮かべつつ読むべき本。東山魁夷記念館にもぜひ行ってみたい。2017/08/05

coco.

14
日本画家・東山魁夷の随筆集。部分的な回想記、美術学生時代の日記、展覧会鑑賞、京都や北欧の旅行記(『白夜の旅』新潮社版とも重複)が収録。「星離れ行き」の章で芥川龍之介が遺書にしたため、川端康成が評論として記した《末期の目》が登場する。死が間近に迫った目には、此の世の凡ゆる自然が、より一層美しく見えたと、いう逸話だが、後の「風景開眼」にて筆者は、終戦時中、熊本城からの眺めを見て震撼する。前述と同様、生死の境に落ちてこそ生を実感できる繋がりが良かった。絵の印象と寸分違わず、心の内奥が窺える文章だった。2014/11/20

アムリタ

6
「画家であると云うことは、人間以外のものであることを必要とする峻烈なものです」 この一言に東山魁夷の決意が込められていると感じた。 その作風からはうかがいしれないが、彼は自らの内にデモーニッシュなものを強く感じていた。その魔的な力を素朴さや人間愛というものへ向かわせることであの透明で神秘的な作品の数々を生んだ。人間国宝になっても良かった画家であったと思う。 水晶のような心の美しさと謙虚さがいたるところに感じられ、こちらの心まで洗われるようであった。2017/10/30

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