内容説明
わずかに光しか感じなくなり、もはや「手なずけ」ようがないほどの白内障に病んでいた右眼の視力が、たった20分の手術で1.5まで回復した。「人工水晶体移植手術」の驚異の体験を簡潔な名文で綴り、講談社エッセイ賞を受賞した表題作に、病気への対応法を軽妙に説く「養生訓」等を加えた“実用の書”。
目次
人工水晶体―移植手術体験記
淳之介「養生訓」(病気の愉しみ;喘息の飼い馴らし法;喘息魔S博士の魅力;傷と痛みについて;死に方にたいする希望;荒鷲の歌と避病院;心臓とペニスと抑鬱症;病気見舞ということ;人間最後の言葉)
「権威」について
「淳之介を殺さないで」対談・島村喜久治