内容説明
初恋の人・美佐子に別れをつげ、和倉勇作は苦労を重ねて警察官となった。その勇作の前に殺人容疑者として現われたのは、学生時代どうしても勝てなかった宿敵の瓜生晃彦だった。しかも美佐子の夫として。宿命を背負った二人の対決が極限に達したとき語られる、ただ「ひと言」の衝撃。感動の名作、ここに誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
72
この話の最後ってこんなだったっけ?7、8年前に文庫を読んだ時のメモには「この話フーダニットでもあるのだけれどさらにビックリのどんでん返し。UR電子産業の研究はずばり読み通りでしたが犯人当ては外れました。でもって最大の宿命も読めませんでした。最後の一行も響きました。」と書いてあるけど、この最終行でそんな感想書いたのか自分?(150/161)2015/02/02
ophiuchi
15
「東野圭吾ならこの一冊」みたいな感じで紹介されていたのでボロボロの図書館本を借りた。東野らしい因縁話でサラサラ読めたが、「最後の衝撃の一行」というのがピンとこなかった。何を読み落としたのだろう?2014/10/07
とも
13
★★★☆東野独特の後味の悪さ
くまんちゅ
6
子供のころから晃彦を宿敵として意識していた勇作。刑事となり殺人事件の関係者として晃彦と再会する。事件のおぼろげな輪郭は徐々に明らかになっていくものの、過去が現在にどうつながっていくのか気になりながら読み進めました。「宿命」というタイトルが示すように晃彦、勇作ともに親から子に受け継がれた「宿命」に翻弄されながら生きてきた人生を感じるラストだった。2012/01/29
ひかる
5
勇作と”瓜生”晃彦。予想していない結末に、ちょっとびっくり。さらさら読めて、良い感じ。晃彦は俳優 高橋一生 のイメージだった!2012/04/16