出版社内容情報
【内容紹介】
ブラック・ジャックのもとへ、綿引博士の妹がこっそりと博士の手術の依頼にきた。ガンの特効薬でノーベル賞をとった博士は、皮肉にも食道ガンに冒されていたのだ!!ブラック・ジャックはその秘密を、新聞社にもらすが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大泉宗一郎
9
手塚治虫の懐の深さに、やっぱり驚嘆してしまう。「きたるべきチャンス」は、ガンの治療法を発見した医師がガンに侵されるという皮肉の利いた設定、戦争と人殺しに対する批判を投げかける「あつい夜」、「猫上家の人々」は、いうまでもなく「犬神家」のもじり。どれも良かったけど、特に印象深いのが、テンポの良いストーリーで環境問題を取り上げた「オペの順番」、これは2004年のアニメ化に際して一番アタマのエピソードにしょっ引かれた作品で、なおかつ、二十二巻の長きに渡って収録さてきた全集「ブラック・ジャック」シリーズの最終話です2014/03/26
lovemys
7
これで終わりだと思うと、やっぱり寂しい。台風一過のピノコとブラックジャックがいいな。ブラックジャックは、ピノコといる時が一番素敵。2021/10/20
かんがく
7
不朽の名作。ブラックジャックのキャラクターの魅力と、今見ても考えさせられるテーマの深さ。2019/11/10
むきめい(規制)
7
台風は怖い。芸能界も怖い。2016/08/09
松田望
4
(全22)物語は記号的かつ象徴的だが、手術部分だけ妙にリアルかつ具体的。『美味しんぼ』などの料理漫画と同じ手法。専門分野を(説得力を出すために)ダシに使ったヒューマンドラマ。2014/03/24