出版社内容情報
【内容紹介】
いまから3500年ほども昔、インダス川のほとりにアリアン人と呼ばれる種族が、遠く北方の地から移り住み、しだいにその版図を広げていった……。壮大なテーマに挑戦して、巨匠が描く、釈尊(しゃくそん)の生涯!!ブッダ第1巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa
13
X JAPANのファンである僕としてはScarlet Love Songがブッダの主題歌に決まった時点で聴くべきだったのだが、今になってしまった。小学校の道徳の授業は、これを教科書にすべきだと思う位の名作である。2013/12/30
nao1
8
インドの昔の様子が興味深い。何かと先入観を持って単純化しがちな日本人が、インドのような混沌とした複雑な国から学ぶことはたくさんあると思う。 焚き火に身投げして、われとわが身を飢えた人間にささげるウサギちゃんがただただ痛々しい。やなせたかしさんが生前言っていた「本当の正義は痛みをともなう」「本当の正義とは飢えた人に食べ物をあげること」。自分の顔を食べさせるアンパンマンの発想は、インドに伝わるウサギの捨身と同じことではないかと思った。2015/03/04
R太
6
まだブッダは生まれていないイントロ部分ですが、当時の背景や自己犠牲の教えなど書き込まれています。自ら火に飛び込んだウサギと蛇に飲まれるタッタが何とも切ない。2012/10/20
蝶子
4
ブッダは救世主でも神でもない。ただ「道の人」であった。2013/10/05
ねこやなぎ
4
不思議な絵を描く人ですよねぇ。手塚治虫さん。キャラクターたちの線はあんなにもシンプルなのに風景や背景がとても丁寧に書き込まれていて惹かれる。チャプラが目を覚ますシーンのコマ割が見事で昔の作品とは思えないくらいです。重いテーマを描いていてそれが伝わってくるのと同様に、かと言って重すぎずにちょっとコミカルなのも凄い。ブッダ、初読みですがやっぱりすげぇんだなぁと感心しきりなのです。2013/06/03