講談社学術文庫
落語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596757
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

戦国期、武将のために御伽衆が語った滑稽話を淵源とする落語。それは時を経て庶民のものとなり、江戸では江戸中期に円生、幕末・明治期に円朝らの名人を輩出、隆盛の礎を築いた。明治以降、マスコミの発達に伴って落語の人気は全国的となり、多様な芸風を生みつつ、一層の繁栄へと向かう。笑いを求める民衆が育んだ話芸、その芸と芸人の四百年史。

目次

第1章 落語家誕生
第2章 街頭の芸術家たち
第3章 お座敷落語は花ざかり
第4章 ひらけゆく寄席の世界
第5章 円朝売り出す
第6章 花ひらく近代落語
第7章 栄光への道
第8章 かにかくに落語は恋し
第9章 昭和落語のプロローグ
第10章 落語こそわがいのち

著者等紹介

興津要[オキツカナメ]
1924年生まれ。早稲田大学文学部国文学科卒業。早稲田大学名誉教授。専攻は近世文学。1999年没
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

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裏表紙にあるように、「戦国期、武将のために御伽衆が語った滑稽話を淵源とする落語」。あまり興味はないが、通訳案内士としてなら、舞台演芸として紹介する場面があると思う。立川談慶師匠も信州でも東京でもご活躍なので、そのうち、寄席に出かけてみたいと思った。「民衆のための民衆の落語」(35ページ~)とは、別の本で浪花節の話を知ったように、庶民にもこれは江戸時代だが、生きる上で楽しみは必要だったに違いない。しかも、落語は聴衆が静かに噺家から食い入るように聴くイメージがあり、人の話をしっかり聴くスタイルは重要に思う。2012/04/17

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落語成立の歴史をあくまで平易に書いた良書。初学者に分かりやすく、あくまで愛と情熱に支えられた学識によって書かれていくその歴史は魅力的だった。近代文学、とりわけ言文一致について考える際にも役立つに違いない。2011/12/26

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