出版社内容情報
【内容紹介】
『法句経』は、お経の中の「論語」にたとえられる釈尊の人生訓をしるしたお経で、宗教革新の意気に燃え、人間平等の人格主義を貫く青年釈尊のラジカルな思想を、珠玉の詩句423編に謳いあげた真理の詞華集である。本書は、その仏教信仰、仏教理解を通して、真に自分のからだで詠みこんだ訳者・友松圓締師の、いのちのリズムとでもいうべきものが漂っており、半世紀の長きにわたって人々の心を潤してきた。古今最高の名訳である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
5
法句経を現代語訳と共に紹介する本。ただ、聖書も似た感じだと思いますが、それだけを見るのでなく分かりやすい具体例を通して読み解く形でないと理解は深まらないと感じました。2022/07/30
onisjim
2
まさに法についてうたった詩句なのだなあという、当たり前すぎる感想。四諦や八正道のようなタームをおさえるなら概説書を読んだほうがいいのだろうけれども、短くてやさしい言葉づかいの詩にこめられた仏教のエッセンスが、独特のリズムにのってすっと入ってくる印象がある。なるほど、名訳と呼ばれるのもわかる。2015/09/09
ユーリ
2
自分を傷つけるのも自分。自分を助けるのも自分。他者から煩わされることなく、他者を煩わすこともせず。人は己を律することで己を守る。それが人のためにもなる。2011/08/07
こう
1
中村元訳を通読後、別の訳も読んでみたくなったので手に取りました。 こちらもまた違った言葉の雰囲気があり味わい深い訳ですが、私は中村訳の方が言葉の意味を理解しやすいと感じました。 慣れもあるでしょうし、どの翻訳がいいかは好みの問題でもあると思うので、ぜひ読み比べてみることをお勧めします。2020/11/30
dai
1
何度も読んでいる、心落ち着く一冊。黙読しても良し、音読しても良し。励めよ、そう言ってくれているような気がします。これから先も、何度も読み返すことでしょう。2018/03/15
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- 和書
- 太宰治 日本文学研究大成