感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たる
0
上巻は動物誌の色が濃く、人生観を見出すには読者の主体的な参加が必要だと思った。思いもよらない特徴を持った生物が次々に紹介されるのは楽しい。全てに目を通すのは骨が折れるので気になるところだけつまみ食いして読んだ。生物はみな例外なしに「食うて産んで死ぬ」存在であり、人間とその他の動物の行動に判然たる境界線を設けることは難しいという主張は、現代では当たり前に感じる自然人類学的見解だが、これほどまでに様々な生物の例を挙げられると説得力がある。 2022/04/27
