• ポイントキャンペーン

講談社現代新書
日本政治の決算―角栄vs.小泉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496941
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

内容説明

小泉が壊そうとしたのは一体何だったのか。小沢はなぜ政権政党をつくれなかったのか。離合集散に揺れた連立政治の内幕。

目次

田中角栄という巨大な石
角栄の弟子たちの闘争譜
細川護煕のホップステップジャンプ
小日本主義「さきがけ」の冬
社会党の理想は悲しいセピア色
「普通の国」か「人にやさしい政治」か
新進党という恐竜のいななき
菅直人と「市民政治」の旅立ち
YKKの友情と打算の二重奏
オールドケインジアンと政策新人類〔ほか〕

著者等紹介

卓透[ハヤノトオル]
1945年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒。朝日新聞に入社し、新潟支局、政治部次長、編集委員などを経て、現在は朝日新聞・本社コラムニスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

121
1993年の田中角栄の跡目をめぐる争いから2003年の小泉政権までをうまく描いてくれています。著者は朝日新聞の記者で若干自民党に批判的な傾向はありますが読みやすく楽しませてくれます。私はむかし読んだ伊藤昌哉さんの「自民党戦国史」の続きを読んでいるような気がしました。はじめのほうに書いている中曽根元総理の言葉が印象に残りました。「茶の間の奥さんが見ていても宮沢は人気がない。危険なことに手を出さない。危険な男というのはセックスアピールがあるからね。石原君も小泉君も冒険が好きだね。」2016/02/02

代理

4
あとがきにもある通り、だいぶ偏ってる。菅直人への期待が重すぎる。あと小沢史観。ワイドショー的な記述は読書への配慮なのかもしれないが、度を越してる箇所もある。プロである記者でも未来を見誤ることはあるのだから政界は一寸先は闇。角栄の遺産(あるいは呪い)との格闘としての十年史。2021/12/12

白義

4
副題の角栄VS小泉というタイトルが面白かったが、中身は細川内閣から小泉内閣までの10年史を、ベテラン記者が情感たっぷりに描いたシンプルな永田町史。角栄的なものの黄昏から、小泉というトリックスターの衝撃を語るので、それまでの自民党との差異が浮き彫りになっている。永田町の政治劇をエンターテイメントとして読めるなら独特の文体も相まって凄く楽しめるが、同新書の星浩氏の著書と比べて突っ込んだ分析には向かないかも。あくまで入門、中間まとめ的な内容だ2012/05/31

やまぐてぃ

4
「失われた10年」のダイナミックな政局をまとめた本。雑誌の連載をまとめたものなので、各章が短くて読みやすい。政治家たちの言った言葉を多く取り上げていて、そこからそれぞれの人物像が浮かび上がってきて、なかなか面白かった。独特の語り口がちょっと気になるけども。2012/05/08

冬至楼均

3
かつての「政権交代」の復習として読み返してみましたが、筆者の思想的バイアスは置くとしても、落ち(かの郵政選挙)が書かれていないのでややピント外れか。2009/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/222706
  • ご注意事項