内容説明
日本ほど英語検定試験の受験者の多い国はない。でもいったい何のため?各試験の内容を詳細に分析し、本当に必要な英語力を探る。
目次
序章 日本人の自虐的英語観と奇跡願望
第1章 英語試験の誤解と勘違い
第2章 三大検定試験の中身はこうなっている
第3章 検定試験は何を判定しているか
第4章 日本人のTOEFLスコアはなぜ低いのか?
第5章 「資格試験」は万能か?
第6章 本物の実力をめざして
終章 資格主義から実力主義へ
著者等紹介
鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
東京都に生まれる。上智大学外国語学部卒業。コロンビア大学大学院修士課程修了。現在立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書初心者
9
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!2016/01/02
空崎紅茶美術館
7
試験や資格がどうのこうのと言ってみたところで結局言語は意志疎通のツールの一つでしかない…。例えば日本人でも、日本語で拙い言葉使い(論理展開)しかできないような人が英語で上手く意志疎通ができるとは思えない。でも、だからといって英語を勉強しないのとはまた別の話。2011/09/18
RmB
6
たかが、されど、という気持ちが交錯しているのが日本人の英語にたいする気持ちなのでしょう。大学入試にTOEFLという考えも権威づけされたものにすがりたいだけで、実力主義からは程遠いのかもしれません。試験の結果がすべてではないと言いながら実力アップをはかろうとせず、TOEICやTOEFL批判をしている人たちも実力という言葉にすがりついているだけではないでしょうか?2014/02/20
hisaos
2
TOEFL/TOEICをはじめとした英語検定試験が測る「英語力」は一体何であるかという根本的なところを試験の内容を吟味しつつ掘り下げる。試験は英語を運用する能力の一部しか測っていない、試験自体を英語学習の目的とせず、うまくつきあうことが肝心、と説いている。 この本が最初に出版されてから15年ほど経つが、本書で批判されているような英語検定試験に対する日本人の姿勢はさほど変わってはいないように感じる。2016/04/22
りばな
2
なかなか読む価値はあると思うけどほかの本も併せて読むべきかなぁーと思う2015/03/07