講談社現代新書<br> 犯罪学入門―殺人・賄賂・非行

講談社現代新書
犯罪学入門―殺人・賄賂・非行

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061493650
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0236

内容説明

日常の平安をおびやかすさまざまな逸脱行動や組織の暴走…具体的事例をふまえつつ、常識ではとらえがたいその内実、法との関連、社会の対応など幅広い知識を提供する。

目次

第1章 殺人
第2章 薬物犯罪
第3章 性犯罪
第4章 「企業犯罪」「組織体犯罪」「犯罪組織」
第5章 少年非行
第6章 犯罪者の処遇と司法制度
第7章 被害者学と社会環境の変化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mana

29
記録忘れ…。「犯罪学」とは、社会学、心理学、医学など多方面から学際的分析が必要な、かなり深い学問…。概論といった感じで、さらっと理論などを知ることができる。「非行少年」や「不良」のレッテルを貼るから、余計その方向に走ってしまい、複雑化していく…というのは確かにあるなと思う。でも、犯罪を未然に防ぐために、注視しておくことも必要だと思う…そのバランスをどうするか?更生についても、再犯・凶悪化を防ぐために社会で受け入れ、人々が理解する必要がある。国の制度がもう少し整うと、犯罪防止にも繋がるのだろうか…? 2022/04/26

ゲオルギオ・ハーン

24
1997年発行。当時の犯罪についての概説。犯罪の内容ごとに分けて章をたてて説明している。『犯罪学』というくらいだから専門的な分析が多いかといえばそうではなく、読みやすく書いている。個人的にそれが物足りないと感じたが、この30年近くで犯罪についての分析が進んだのかもしれない。ポイントはマスメディアの立ち位置で彼らの伝え方により少年犯罪の急増だとか若い女の子は売春で小遣い稼ぎをすることに抵抗がなくなっているとか妙な先入観を植えつけてしまっている。2024/02/15

金吾

13
犯罪の種類や刑務所の状況が書いています。日本の裁判ほど国民を向いていない裁判はないということと少年犯罪については印象に残りました。2020/12/30

中島直人

10
犯罪学について、さらっと概説的に、総括的にまとめてくれている。新たに知見や知的な刺激が得られる訳ではないが、自分の見方、切り口を頭の中で整理しやすくしてくれる。2016/09/18

富士さん

8
処分しようと改めて再読、備忘録として。すでに1990年代後半には刑務所の福祉施設化が進んでいること(p153)、そういう人には刑務所に入れるより生活保護を受けさせた方がはるかに安い可能性が大きいこと(p159)。被害者・加害者関係の80%近くは親族(60%)・知人(20%)で、安心安全のためには見ず知らずの凶悪犯を恐れるより、目の前の人間に警戒すべきこと(p170)。おもしろいことは書かれているのですが、やっぱり体系性がないのが著述としての読みごたえのなさに響いている気がします。2020/09/15

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