内容説明
「体系」が放棄され、「普遍的真理」が疑われる今、フランス哲学は複数的な真理の領域の再構築を試みる。人文社会科学・自然科学・芸術の問いかけと結びつく哲学的議論の現状を紹介。
目次
第1章 歴史学・人類学・地理学と哲学
第2章 美学と芸術
第3章 構造と構造主義
第4章 権力と欲望
第5章 ポストモダンとシミュラークル
第6章 言語、問題の分類、そして脱構築
第7章 社会学・法学と哲学
第8章 科学と哲学
第9章 民主主義と自己制度化
第10章 主体の問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たばかる
8
あんまり読めたものではない2022/09/25
tk
2
全然頭に入らなかった。この本を読んでいる最中に「無」をみた。言葉によって世界が分節されていない世界をみた。怖かった。ただ無性に怖かった。 2011/04/06
★★★★★
1
本書の目的は、フランス哲学の単純化した紹介をすることではなく、哲学者たちの共有した地平を理解すること。意欲は認めるけど、詰め込みすぎで消化不良です。翻訳もよくない。2011/05/03
greenman
0
本書は1995年に翻訳されているが、現在でもほとんど色あせていないフランスの知的傾向について様々な角度から検討している。タイトルの「フランス現代哲学の最前線」というのは多少ミスリーディングで、歴史学、人類学、法学、社会学、美学、政治学などと哲学を交えたフランス思想のありかたが描かれていて興味深い。アングロ・サクソンの分析哲学と大陸哲学と言われるフランスやドイツの傾向が、お互いに対立するものではなく現在では影響しあっている部分があるということも描かれている。それでもフランスの独自性があるのはおもしろい。2013/08/11
金こんにゃく
0
フランス哲学が分からんので読んだ。テーマごとに分かれて、フランス哲学の重要な論者が紹介されている。覚えきれない。分からん。でも、なんとなく著名な哲学者の立ち位置は理解できた。2019/03/03