昭和の宰相 〈第3巻〉 東条英機と軍部独裁

昭和の宰相 〈第3巻〉 東条英機と軍部独裁

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784061427730
  • NDC分類 210.7

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

15
阿部信行~米内光政~近衛文麿~東条英機~小磯国昭~鈴木貫太郎まで。第二次世界大戦~太平洋戦争~敗戦まで(1939年8月~1945年8月)を扱っている。75頁。大政翼賛会の実態。近衛の目指した新体制は、新党ではなく、“官製の国民組織”であった。しかも、その主導権は議会・政党人とは肌が合わない統制派的な右翼の橋本欣五郎、中野正剛、昭和研究会グループに握られて、議会・政党人は組織の一部である議会のなかに、封じ込められる形になってしまった。いきおい彼らは、大政翼賛会に対して激しい不満と批判を持つことになった。2020/05/20

inokori

2
本巻は,阿部信行から鈴木貫太郎までの太平洋戦争前夜から終戦に至るまで.もはや,陸軍の暴走を御せる者がなく,日独伊三国同盟と独ソ不可侵条約・日ソ中立条約を盾として外交努力をせざるを得ない状況に追い込まれていく大日本帝国の迷走が描写されている.しかし,大陸の「奇妙な戦争」が独ソ戦により破られると一気に日本の敗色が濃厚となる.にもかかわらず,日本は敗戦処理の仲介人としてソ連を切り札とせざるを得ず,結果的にそのカードは終戦直前のソ連参戦で雲散霧消する.外交の意味の重さが痛切.2009/04/11

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