- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
内容説明
銀河の動き、熱力学の法則、星の一生―これら科学的な証拠は、自ずと一つの結論を指し示す―この宇宙にはじまりがあった。そこで科学者は勇気をふるい起こして問いかける。そのはじめの前に何があったのか?ある著名な物理学者は結論する―無から自然を創り上げている神の意志を自明とする方が自然だ。では、神は天と地を創る前に何をしていたのか?聖オーガスティンは答えた。「こんな質問をする人間のための地獄を創っていた」。
目次
1 はじまり
2 スライファー、ド・ジッター、アインシュタイン
3 ハッブルとヒューメイソン(エドウィン・パウエル・ハッブルの伝記;アルバート・アインシュタインの伝記)
4 膨張宇宙の法則
5 星の誕生と死
6 科学の信仰
補遺 はじめの10億年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
8
既読済みです。2015/10/11
卯月
3
職場本棚。原著78年+80年(カトリックの天文学者・ユダヤ宗教学者の寄稿)、邦訳86年。インフレーション理論(81年)より前なので、宇宙論を学ぶには古い。結果には必ず原因があるのが因果関係。しかし、「宇宙の始まり=ビッグバン」があるとしたら、それより前にはその原因がないことに。ビッグバン理論を受け入れ難かった学者らが、受け入れざるを得なくなる過程の科学史としては面白い。ヒューメイソンのスペクトル測定。カラー口絵で天体名がない写真、1は子持ち銀河M51だと思うが左右逆? 2がNGC891で5が魚口星雲かな。2018/05/26
takao
2
ふむ2024/04/01
愛希穂
0
ビッグバンにより宇宙ができたという考えを受け入れられなかった。爆発後に、物事が秩序正しく構成されるとは思えないから。 でも、この本を読んでもっと深い見方があるのだと分かった。 天文学的証拠から明らかなのは、約200億年前に宇宙が灼熱の爆発によって創り出されたこと。 しかし、この大爆発の原因を科学的には証明できない。なぜなら、大爆発によって、科学的に究明するために必要な証拠が熔けて…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2017/08/12