出版社内容情報
【内容紹介】
ゼンソクになやむ男が考えた。先祖に薬を飲ませて、ゼンソクの遺伝子を消そう……。タイムパラドックスをあつかった佳編「ゼンソクの男」など、軽妙な短編を集めた『SFファンシーフリー』。他に、傑作短編4作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wasabi
5
自分以外の人間はみんな偽物で僕の人生を観客として見ているのではな「赤の他人」、朝目が覚めると自分の部屋以外なにもかも消えてしまった「7日の恐怖」など、俺が中学生の時に妄想してたような話ばっかりだ(最高)。「シャミー1000」はケモナーのはしり。SFマガジンに掲載されたショートショートのシリーズはもっと数描いてほしかったな。2015/02/13
ユミリ
3
借り本。短編だったせいか、どのお話ものめり込む前に終わってしまって、よく分からないまま読了。何とも消化不良な感じで読み終えた。そもそも小説も漫画もSFはあまり読まないので、そのせいもあるのかも。ファンタジーの異世界感はすっとなじむのに、SFの異世界感は違和感ばっかり覚えてしまってどうにもなじまない。もっと色々読んでいけばなじんでくるのかな〜。2016/11/02
FK
3
表題に「SF」とあるとおり、いわゆるエスエフ物が集められている。表題作は「SFマガジン」に連載されていただけあって大人向き。一度読んだだけではすいっとは分からない。「ドオベルマン」も「SFマガジン」に掲載。「シャミー1000」「7日の恐怖」「赤の他人」の三作は子ども向け。それでもちゃんとSFぽい作品となっている。 いわゆる手塚作品としての一般受けはしないような作品群、と言えようか。あとがきは「SF漫画」について。 2015/03/30
歩兵
3
こんな形態の作品も書いていたんだなぁと。漫画だけでなくショートショートも面白いとは本当に多才ですな。この話が掲載されていただろう、昭和30年代の児童誌を想像したら楽しい。「7日の恐怖」が後味が悪すぎる。弟いなくなったのに大団円風な終わり方だし、二人兄弟なのに「三郎」と「四郎」だし。怖い怖い。シャミーがかわいかった。2013/02/19
みにゃー
1
再読だった2018/11/03