出版社内容情報
死後の世界の詳細なるヴィジョン、成仏への綿密な修行プログラムなど、曼茶羅の神々に守られた秘境チベットの密教世界を総覧する。カラー現地取材・西蔵密教の旅、活仏インタビュー、死者の書の構造、瞑想法、聖地シャンバラの伝説、マンダラの神々など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみりおん
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オカルティックで難解な言い回しの文章が受け付けないが、冒頭のカラー写真は息を呑むほど美しい。なだけに、本文にある豊富な写真がほぼモノクロなのが残念。いっそカラー写真集として読みたかった。2014/11/02
ユーラシア旅行社 中国シルクロード情報局
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チベット密教初級本。チベット密教の世界観が良くわかる1冊です。2012/07/19
滋比古
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図書館の返却日が来たので、全部読めないまま返却。初学者向けの本だけど、この本は情報量が多くまた、チベット仏教が複雑かつ難解であるので読むのに時間がかかる。とにかく用いられる漢字が難しい。また、借りて読みたい。あとこの本は、真面目にチベット仏教を解説していながら、チベット仏教をオカルトのように扱っているようにも感じる。そういう見方もあるのだろうけど、なるべくそういう視点はやめてもらいたい。2011/09/30
荒野の狼
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3章で説明されるチベット医学のチャクラなどの独特な解剖は、ヒンズー教のヨーガに由来。4章の瞑想は上座部仏教やヨーガ、禅の思想の神と一体となるアプローチに近い。特集されている曼荼羅、仏教の神々は、仏教やヒンズー教に共通するものが多い。チベット独自のものは死者の書に代表される臨死のプロセス(第2章)、チベットの密教の歴史、四大宗派、寺院ガイド、高僧の紹介、活仏(第1章)などだが、豊富な写真と図解で説明。ここで一流の執筆陣により解説されているチベット密教は、高度な仏教の最終型で内容の深い理解には基礎知識が必要。2013/04/08