師団長だった父と私―ある若者が生きた昭和のドラマ

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784054016996
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

北九州市自分史文学賞12回大賞作品。戦前の将官の家庭にもリベラルな風が吹いていた。戦争の実態を知るからこそ、戦争はしてはならぬ、とつねづね語っていた。しかし日本は満州事変、太平洋戦争へとなだれこんでいく。そこに歴史の悲劇がある。   

内容説明

父・師・友と戦中もリベラリズムを共有していた多感な青春―第12回北九州市自分史文学賞大賞受賞作。

目次

師団長と吉永小百合
満州事変直前の石原莞爾中佐との会話
日中戦争(支那事変)とは何だったのか
太平洋戦争(大東亜戦争)下のストーム
破れござ一枚、ナッパ服の師団長
「戦争というのは哀しいものさ」
私の書簡と父の本意

著者等紹介

樋口大成[ヒグチヒロシゲ]
1926年、東京市生まれ、福岡市在住。九州大学理学部化学科を卒業後、県立福岡高校教諭を経て、国立有明工業高等専門学校・工業化学科助教授、教授を務め、退職。現在は同校名誉教授
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感想・レビュー

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鐵太郎

6
師団長だった父とは、樋口敬七郎陸軍中将(終戦時)です。1915(大正4)年、陸軍士官学校卒(27期)、1927(昭和2)年、陸軍大学校卒(39期)。関東軍独立守備隊参謀、第3師団参謀長、南支那方面軍参謀副長などを経て、太平洋戦争開戦時は陸軍少将でした。開戦後は香港、台湾などの戦闘に参加し、戦争末期に第156師団(沿岸配備師団・久留米)の師団長に任ぜられて終戦を迎えます。この人を父に持つ著者が、誇りをもって父の思い出を描いた本です。誇れる肉親を持つことは、人が生きる道を少し明るくしてくれます。2010/05/26

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