出版社内容情報
大英図書館から発見された16世紀の魔術師の手になる謎の暗号文書は、封印された太古の邪神を召還するための禁断の魔道書だった!?怪奇作家H・P・ラヴクラフトの創造した神話の虚実をめぐり、欧米の作家・研究者がその解読に挑んだ奇書。
内容説明
戦慄すべき魔道書の全貌。狂詩人アブドゥル・アルハザードによる幻の原典。ついに全訳版で登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナコ=ユリスキィ
2
全集を読み終わった後の副読本・資料集といった位置付けの二次創作本。結構コアな事が書かれてるので、月刊ムーが愛読書の人にお薦めな感じだね~。 内容が読み込める人には世界観に厚みが増してwktkが止まらない内容になってる。巻末にはネクロノミコンの断章があるけど、全文とは言わないけどもうちょっと分量が欲しかったかな。2012/05/09
j
0
クトゥルー神話を大人が遊んだ本。要はラヴクラフトには元ネタがあったという内容。元ネタがあるのだからクトゥルーは実在する、と。念には念のいったお遊びで、みなさんノリノリです。ミスカトニック大学での研究によると、みたいな。さすがコリン・ウィルソンは読ませる。しかし序文が90ページってどうよ?二次創作の引用元としては重要だと思う。2017/06/01
ブー
0
ラヴクラフトの総評的な本。ラヴクラフト作品の知識が無いとよくわからないと思うが、逆に知識があれば、それなりに面白い本だと思う。ただ、昨今の魔術系ラノベ・コミックのベースになる知識はそれ相応にあるので、興味のある人は一読の価値あり。ただ、個人的には、異様に何度も睡魔に襲われたり、結構読み進んだと思った割に進んでいなかったりと、不思議な感じでした。2014/12/06
c
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ジョン・ディーの評伝を読んで、ディーが英訳した本も久し振りに読みたくなったので、再読。勿論それは「ネクロノミコン」の魔術的権威付けのためにラヴクラフトが持ち出したお遊びだし、魔術師扱いを嫌わざるを得なかった実在のディーにとっては、やはり厭わしいこと…だっただろうか。この本自体は、クトゥルフ神話というシェアワールドに淫した、大人のお遊びに重きは置かれていない。「ネクロノミコン」の収録は飽くまで付録的扱いであり、本の三分の一を占めるコリン・ウィルソンの「序文」が象徴しているように、ラヴクラフトの評論本である。2013/08/23
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