内容説明
ある冬の日、少女は殺された。けれど、少女は天国から愛する家族を見守りつづける。「みんなのこと大好きだから、ずっとそばにいるから、だから…」。いつもと変わらぬ学校からの帰り道、家に帰れば大好きな家族が待っているはずだった。けれど近道をするために通ったトウモロコシ畑で悲劇は起こった。近所に住む男に、14歳の少女スージーはレイプされ、殺されてしまったのだ。愛する娘の死に、家族は静かに崩壊していく。父親は犯人を追うことだけに人生を費やし、娘を守ることができなかった罪の意識から母親は家を出ていってしまう。妹と幼い弟は、姉の“影”を感じ、自分の存在に不安を募らせる。そのすべてをスージーは天国から見守り、けっして聞こえることのない声を愛する家族にかけつづけていた。「わたしの死をひきずらないで。ただ忘れないでほしいだけなの…」。家族の崩壊と再生、そして永遠に消えることのない愛を描き、全世界からかつてない熱狂で迎え入れられた、250万部突破の驚異のデビュー小説。
著者等紹介
シーボルド,アリス[シーボルド,アリス][Sebold,Alice]
1962年、ウィスコンシン州生まれ。シラキュース大学卒。カリフォルニア大学大学院修士課程修了。卒業後、教師をつとめるかたわら“ニューヨーク・タイムズ”や“シカゴ・トリビューン”などに寄稿、作家を志す。シラキュース大学1年生のときにレイプされ、そのつらい体験を乗り越えるまでを綴ったノンフィクション“LUCKY”を1999年に上梓、話題となる。2002年、5年の歳月をかけて執筆したデビュー小説『ラブリー・ボーン』を発表、アメリカで250万部を越える異例のベストセラーとなるなど読書界の話題を独占。作家である夫グレン・デイヴィッド・ゴールドとともにカリフォルニアに暮らす
片山奈緒美[カタヤマナオミ]
1966年、北海道旭川市生まれ。藤女子大学文学部英文学科卒業。テレビ・ラジオの番組制作・取材活動ののち、翻訳をはじめる
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