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出版社内容情報
ラヴクラフト最大にして最高の歴史的名作を完全漫画化! ついに完結!ホラー小説界の巨星ラヴクラフト生涯最大の名作、ハリウッドが映画化を何度も試みながら果たせない呪われた問題作に、気鋭の絵師が挑む大反響シリーズ、圧倒的フィナーレ! 南極の深奥で人類はなにを見るのか。
田辺 剛[タナベ ゴウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
72
「テケリ・リ!」残念ながらラヴクラフトの作品に言及されたその圧倒的な恐怖の視覚化は、この一言には及ばないようだ。なんとなれば枯れ尾花を幽霊と見謝る恐怖に対する想像力の根本は、表現し得ぬ人間の深層心理の中に在るのだろから!だからといって、この作品の完成度をどうこうあげつらうつもりはさらさらない!寧ろ偉業達成と云う他はない出来上がりである。2017/12/11
眠る山猫屋
37
平穏無事にハッピーエンド・・・な訳もなく。ダイアー教授と助手のダンフォースは廃墟の深淵へ。やめようよ引き返そうよ、そう声を掛けたくなるが、行き着く所まで行っちゃうよなぁ。ショゴスに追い立てられながら、ダイアー教授の脳裏を過るのは、旧支配者たちへの共感。この部分は初読の時から頭にこびりついていた。だから旧支配者があんまり怖い存在に思えなかったんだ。しかし、映画を観たような充実感のある画力でした。 2018/10/25
ぐうぐう
30
「私達は振り向いてしまった… それは決して人間が目にしてはならないものだったのに振り向いてしまったのだ」真実が明かされる最終巻。真実は時に、人間の理解を超えることがある。その場合、人は現実逃避をすべく狂うしかない。しかしその真実すら、真の真実なのかどうかはわからない。それほどに人類は、ちっぽけな存在なのだ。ラヴクラフトがもたらせる恐怖は、あまりにも根源的過ぎて、忘れ去られしまった人類の記憶を容赦なく晒すことによって起こる。2021/07/08
ライマウ・フレツリー
30
古代都市内層の書き込みはまさに圧巻!テケリ・リ!! 完結お疲れ様でした!と作者に感謝を伝えたい(^^)2018/01/20
おにく
27
“狂気の山脈”のノベライズもいよいよ佳境へ。ノベライズの良さは、表情やしぐさが容易に読み取れるところでしょうか。遺跡のさらに奥へと入ろうとする教授を「信じられない…。」という表情で見る助手のダンフォースと、それとは対照的に好奇心が恐怖にまさった教授の表情も狂気を感じさせ、その対比が印象的でした。ショゴスの造形も良いですね。計四冊で三千円弱となりますが、自分は画集を買う気分で全巻揃えました。2018/02/01