内容説明
中国においてはもちろん、古来もっとも多くの日本人によって愛読されてきた中国古典、論語。2000年前の古代語でありながら平易で明晰なその文体から、現代に生きる洞察をいかに引き出すことができるのか。中国における代表的な古注・新注にくわえ、江戸時代の日本の学者による注釈を参照。息の長いこの書物がいかに読み継がれてきたのかを明らかにするとともに、古今を超越した人生の知恵をひもとく。巻末に語句索引を収録。
目次
先進第十一
顔淵第十二
子路第十三
憲問第十四
衛霊公第十五
季氏第十六
陽貨第十七
微子第十八
子張第十九
堯曰第二十
著者等紹介
吉川幸次郎[ヨシカワコウジロウ]
1904年、神戸市生まれ。京都帝国大学で清朝考証学を学んだのち、北京大学に留学。帰国後は東方文化学院京都研究所員を経て、47年より京都大学教授を務める。戦後日本における中国文学研究の転換に寄与し、64年に芸術院会員、69年に文化功労者に選出された。80年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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