欲望会議―「超」ポリコレ宣言

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784044002121
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

哲学者・千葉雅也×AV監督・二村ヒトシ×現代美術家・柴田英里エロ、暴力、心の傷、ホラー、ゾーニング、変態、炎上、#MeToo、身体、無意識……
「欲望」をテーマにこの世界を読み解けば、未来の絶望と希望が見えてくる――。

「現代人は、かつての、つまり二〇世紀までの人間から、何か深いレベルでの変化を遂げつつあるのではないか、というのが本書の仮説なのです。」―「序」より

【目次】

第1章 傷つきという快楽
第2章 あらゆる人間は変態である
第3章 普通のセックスって何ですか?
第4章 失われた身体を求めて
終 章 魂の強さということ




第1章 傷つきという快楽
少女マンガという恋愛ポルノ/SNSの柴田さんは欲望を映し出す鏡/ホラーとポルノの並行性/イキすぎて怖い/受け身的自己破壊/オーガズムはポストトゥルース/社会彫刻としての「炎上」/ろくでなし子批判の背景にあるもの/ジェンダー本質主義とジェンダー構築主義/ゾーニングとマイノリティの欲望/『マッドマックス』とフェミニズム/傷つきという快楽

第2章 あらゆる人間は変態である
『ゆらぎ荘の幽奈さん』問題をめぐって/エロティシズムと偶然性/ポルノと原発/権力とエロス/「愛のあるセックスがエロい」と言い続けたい/欲望は男女二元論で語れない/プライバシーをどう考えるか/料理漫画のオーガズム/人体改造のエロさ/ハラスメントをどう考えるか/あらゆる人間は変態である/性暴力に対する批判

第3章 普通のセックスって何ですか?
#MeTooをどう考えるか/『デトロイト』と『スリー・ビルボード』/もうエロいAVは撮れない/祝祭の日常化/戦闘民族としてのフェミニスト/サイコパスとの交換可能性/サイコパスとの交換可能性/普通のセックス?/アンチソーシャル・セオリーのゆくえ/不愉快による禁止の怖さ/社会的包摂への違和感

第4章 失われた身体を求めて
ポリティカル・コレクトネスによる表象批判/変身する勇気がないと、傷つきから回復できない/性自認が本当の性か?/「私は不幸です」と簡単に言えるようになった/「強くなれ」と言えない時代/同性愛とペドフィリア/ゾーニングの本質/エロティック・キャピタルをどう考えるか/デフォルト状態の偏り/ネガティブな経験による享楽/エンターテインメントのゆくえ/当たり前の相対主義を言わなければけない/身体の喪失

終 章 魂の強さということ
「ペドフィリア=絶対悪」が表すもの/未来を複数化する/禁じられるとよりヤバくなる/傷の交換/毒のある場所をどこに残すか/グローバル資本主義とポリコレ/魂の強さ/もっと引きこもれ



千葉 雅也[チバ マサヤ]
著・文・その他

二村 ヒトシ[ニムラ ヒトシ]
著・文・その他

柴田 英里[シバタ エリ]
著・文・その他

内容説明

エロ、暴力、心の傷、ホラー、ゾーニング、変態、炎上、#MeToo、身体、無意識…「欲望」をテーマにこの世界を読み解けば、未来の絶望と希望が見えてくる―。哲学者×AV監督×現代美術家による衝撃の鼎談!

目次

第1章 傷つきという快楽(少女マンガという恋愛ポルノ;SNSの柴田さんは欲望を映し出す鏡 ほか)
第2章 あらゆる人間は変態である(『ゆらぎ荘の幽奈さん』問題をめぐって;エロティシズムと偶然性 ほか)
第3章 普通のセックスって何ですか?(#MeTooをどう考えるか;『デトロイト』と『スリー・ビルボード』 ほか)
第4章 失われた身体を求めて(ポリティカル・コレクトネスによる表象批判;変身する勇気がないと、傷つきから回復できない ほか)
終章 魂の強さということ(「ペドフィリア=絶対悪」が表すもの;未来を複数化する ほか)

著者等紹介

千葉雅也[チバマサヤ]
1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・表象文化論。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授

二村ヒトシ[ニムラヒトシ]
1964年生まれ。慶應義塾大学文学部中退。アダルトビデオ監督

柴田英里[シバタエリ]
1984年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻領域修士課程修了。現代美術作家(彫刻中心)。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

62
ゲイの哲学者、フェミニストの美術家、女性の能動性に拘るAV監督による、「欲望する人間であり続け、生と性を肯定する」為の対談集。ここまででかなり濃いけど、中身も濃厚だった。「少女マンガという恋愛ポルノと、少女達の自己肯定感の低さには関係性があるんじゃないか?」「ネトウヨは、リベラルが自分達に怒ってくることで興奮している。ネトウヨの排他性にカッとしてしまうと、連中を発情させるだけなので、理性で根気よく諭すしかない」「他者を殱滅しようとしないためには魂の強さが必要。そして魂が強くないと他者とのエロスも築けない」2023/02/01

ころこ

32
ポリコレは欲望を否定しているようにみえます。しかし、人間が社会的生物であるということは、(性的な)欲望によって駆動された人間関係や物の所有を肯定する立場に立つということです。3人は、ポリコレによる欲望の否定は、むしろポリコレによる歪んだ欲望の発露だとみています。ところが、3人の立場の違いは、欲望を素直に肯定して、新たな規範を定立すると必ずしもならないところにあります。当然、実存に対してポリコレは通用しません。本書が意外と奥深いのは、欲望を抑圧して何かを生み出す精神分析的な解釈を楽しんでいることにあります。2019/02/12

akihiko810/アカウント移行中

29
AV監督(二村)、ゲイの哲学者(千葉)、フェミの美術家(柴田)が、metoo、フェミの炎上、ペドフェリアとLGBTなどについて語った鼎談。印象度B  二村が出てる本なので古本でざっと読んだ。昨今のいきすぎたポリコレ問題について疑問を呈し、社会から漂白されている「欲望」について語った本、といえばいいのか。話が多岐にわたっていて要約しづらいが。 ツイフェミ(ツイッター上の自称フェミ)にについては不快、というか馬鹿馬鹿しくて宮台が「クソフェミ」と名付けたことに頷くことも多々あるが、私の興味の範疇ではないので(続2022/04/11

ケー

21
本書に掲げられている「欲望」とは性に対する欲望のこと。この難題に哲学者、現代美術家、AV監督という立場も経験も違う3人が語り合う。一番尖っていたのは炎上を恐れず、かつ筋の通った発言をする柴田英里さん。二村さんは思っていた以上に正論というか、割の常識的な発言が多め、その2人を間を上手く取りつつ、自身の環境を元にクリティカルな提言をする千葉さん、とキャラクターが違う3人だからこそ刺激的。Metoo、『ゆらぎ荘の幽奈さん』、心の穴、お母さん保守‥‥テーマが非常に豊富で議論のたたき台としてもいいかもしれない。2019/01/22

みのくま

17
大抵のジェンダーやセックスを語る言説は、どこか定型化されていて自分と直接関係があるとは思えなかった。本書でいうところの、無意識の無いポリコレに支配された言説だったからだ。しかし、例えばセックスや性欲とは、そもそもそんな清潔なものなのだろうか。異性を、同性を、子どもを、自分をぐちゃぐちゃにしたい欲望を、見て見ぬ振りをして本当にセックスや性欲を語った事になるのだろうか。本書は、これらの問題提起を真っ直ぐに受け止め、深い所まで議論を進めている。このポリコレ全盛期にこのような本が世に出た事に感謝を。素晴らしいです2019/01/26

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