出版社内容情報
哲学者・千葉雅也×AV監督・二村ヒトシ×現代美術家・柴田英里エロ、暴力、心の傷、ホラー、ゾーニング、変態、炎上、#MeToo、身体、無意識……
「欲望」をテーマにこの世界を読み解けば、未来の絶望と希望が見えてくる――。
「現代人は、かつての、つまり二〇世紀までの人間から、何か深いレベルでの変化を遂げつつあるのではないか、というのが本書の仮説なのです。」―「序」より
【目次】
序
第1章 傷つきという快楽
第2章 あらゆる人間は変態である
第3章 普通のセックスって何ですか?
第4章 失われた身体を求めて
終 章 魂の強さということ
序
第1章 傷つきという快楽
少女マンガという恋愛ポルノ/SNSの柴田さんは欲望を映し出す鏡/ホラーとポルノの並行性/イキすぎて怖い/受け身的自己破壊/オーガズムはポストトゥルース/社会彫刻としての「炎上」/ろくでなし子批判の背景にあるもの/ジェンダー本質主義とジェンダー構築主義/ゾーニングとマイノリティの欲望/『マッドマックス』とフェミニズム/傷つきという快楽
第2章 あらゆる人間は変態である
『ゆらぎ荘の幽奈さん』問題をめぐって/エロティシズムと偶然性/ポルノと原発/権力とエロス/「愛のあるセックスがエロい」と言い続けたい/欲望は男女二元論で語れない/プライバシーをどう考えるか/料理漫画のオーガズム/人体改造のエロさ/ハラスメントをどう考えるか/あらゆる人間は変態である/性暴力に対する批判
第3章 普通のセックスって何ですか?
#MeTooをどう考えるか/『デトロイト』と『スリー・ビルボード』/もうエロいAVは撮れない/祝祭の日常化/戦闘民族としてのフェミニスト/サイコパスとの交換可能性/サイコパスとの交換可能性/普通のセックス?/アンチソーシャル・セオリーのゆくえ/不愉快による禁止の怖さ/社会的包摂への違和感
第4章 失われた身体を求めて
ポリティカル・コレクトネスによる表象批判/変身する勇気がないと、傷つきから回復できない/性自認が本当の性か?/「私は不幸です」と簡単に言えるようになった/「強くなれ」と言えない時代/同性愛とペドフィリア/ゾーニングの本質/エロティック・キャピタルをどう考えるか/デフォルト状態の偏り/ネガティブな経験による享楽/エンターテインメントのゆくえ/当たり前の相対主義を言わなければけない/身体の喪失
終 章 魂の強さということ
「ペドフィリア=絶対悪」が表すもの/未来を複数化する/禁じられるとよりヤバくなる/傷の交換/毒のある場所をどこに残すか/グローバル資本主義とポリコレ/魂の強さ/もっと引きこもれ
千葉 雅也[チバ マサヤ]
著・文・その他
二村 ヒトシ[ニムラ ヒトシ]
著・文・その他
柴田 英里[シバタ エリ]
著・文・その他
内容説明
エロ、暴力、心の傷、ホラー、ゾーニング、変態、炎上、#MeToo、身体、無意識…「欲望」をテーマにこの世界を読み解けば、未来の絶望と希望が見えてくる―。哲学者×AV監督×現代美術家による衝撃の鼎談!
目次
第1章 傷つきという快楽(少女マンガという恋愛ポルノ;SNSの柴田さんは欲望を映し出す鏡 ほか)
第2章 あらゆる人間は変態である(『ゆらぎ荘の幽奈さん』問題をめぐって;エロティシズムと偶然性 ほか)
第3章 普通のセックスって何ですか?(#MeTooをどう考えるか;『デトロイト』と『スリー・ビルボード』 ほか)
第4章 失われた身体を求めて(ポリティカル・コレクトネスによる表象批判;変身する勇気がないと、傷つきから回復できない ほか)
終章 魂の強さということ(「ペドフィリア=絶対悪」が表すもの;未来を複数化する ほか)
著者等紹介
千葉雅也[チバマサヤ]
1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・表象文化論。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授
二村ヒトシ[ニムラヒトシ]
1964年生まれ。慶應義塾大学文学部中退。アダルトビデオ監督
柴田英里[シバタエリ]
1984年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻領域修士課程修了。現代美術作家(彫刻中心)。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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