出版社内容情報
2002年NHK大河ドラマの主人公「利家・まつ」夫妻に始まる加賀百万石・前田家。16代当主の娘に生まれた筆者が、3代利常までの草創期を中心に、明治維新を経て昭和に至る、自らの先祖・前田家の歴史を描く異色作。
内容説明
利家、松子(芳春院)夫妻によって築かれた加賀百万石・前田家。旧藩主の家に生まれた筆者が、“先祖”である前田家の歴史を語る異色の歴史エッセイ。織田信長に仕え、豊臣秀吉の信頼厚かった利家と、北政所ねね(秀吉正室)の親友であった松子にはじまり、徳川方につく決断を下した二代利長、将軍秀忠の娘婿として礎を固めた三代利常までの草創期から、五代綱紀の隆盛期、さらに幕末・明治維新を経て昭和・戦後に至る前田家の歴史を、著者ならではの視点からいきいきと描く。
目次
第1章 戦国時代絵巻
第2章 藩主・女人の群像
第3章 三代利常と加賀ルネサンス
第4章 五代綱紀はスーパーマン
第5章 江戸期・幕末の加賀藩
第6章 明治から昭和へ
著者等紹介
酒井美意子[サカイミイコ]
前田利家を祖と仰ぐ加賀百万石・前田家16代当主、元侯爵・陸軍大将前田利為氏の長女として、1926年東京に生まれる。幼少期はロンドンで過ごし、帰国後、女子学習院を卒業。元伯爵・酒井忠元氏(旧姫路藩)と結婚、二男一女をもうける。戦後はハクビ総合学院長、百合姿きもの学院学長、京都きもの学院学長などをつとめ、マナー評論家として多くのメディアで活躍した。1999年、73歳で没
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感想・レビュー
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2
明治維新で前田家が動かなかったのは徳川家との代々の婚姻関係があったからというのは真面目にそうかもしれないと思った。ただ、明治以降の記述では「薩長の田舎者」など、元華族らしい嫌な感じがちらほら見えるので不愉快。誇り高い生き方は見習うべきだとは思うが、度が過ぎるとちょっとね。戦国時代や江戸時代の部分は面白く読めた。逆に戦中戦後のこの方にとっての身近な話は完全にプロパガンダにやられちゃっててがっかり。やはりお嬢様育ちだからなんでしょう。父上が軍人だったにもかかわらずこれだから驚いてしまう。2014/02/06
ice
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当事者による貴重な証言で面白かった。