内容説明
「経済一流、政治は三流」という表現が、いつしか日本人のあいだで暗黙裡に定着していた。が、そのささやかで隠微な自負が、いかに脆く、そして実体のともなわないものであったか、バブルの崩壊で証明され、日本全体が意気消沈の態となった。日本的システムのなかに存在する矛盾に気づき、警鐘を鳴らし続けていた愛日家ボネの心は痛む。が、心を鬼にしての辛口批評は、日本と日本人への期待がにじむ。
目次
1章 あなたは日本に住めますか
2章 半鎖国ニッポンの国際化
3章 君主国ニッポンの明と暗
4章 不況に弱い経済大国