内容説明
「会いたかったわ、ラリー。すごく会いたかったわ」サマンサは身を床にかがめると、ラリーの股間ですでに45口径マグナムのように堅くなったもの啜った。関係ができて一年たつ前から、事がスタートするとサマンサは大胆な行動をする。それがラリーには気持ちいい。「Mmm…この、この、このやろめ」(『奥様はマジよ』より)サマンサ・スティーブンス、香山リカ、夢野サリー、そして矢吹丈。今なお心に残るあの人たちの知られざる私生活を綴った、ちょっとシュールな短編小説集。書き下ろしカルトガイド付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
5
『困ったじょー』は読んでて本当にドキドキした。絶対に誰でも自分の好きなアニメで変な妄想すると思う。2011/07/09
北山央晃
3
タイトル、あれっと思ったらグループサウンズのあのジャガーズの、君に会いたいの「わかさゆえ~♪」をもじったようですね。筆者は千の文体を持つらしい。おやっと言う洒落な表現からぐっとくだけた文体まで書き分ける。というかあたまのなかが(笑)…あしたのジョーや魔法使いサリーのその後が面白い。2017/04/13
Suzan・S
2
お題がギリ知っていて良かった。痛快。気分転換にもってこいでした。2021/01/14
調“本”薬局問悶堂
2
こういう人にバカはいない。少なくとも私は会ったことがない。 パロディを作れるって、相当アタマがいい。それも人を納得させるパロディは、早々できるものじゃない。 この前、ウィキッドを観て『オズの魔法使い』という揺るぎない大作があるにもかかわらず、エピソード0を作り、人を感動させていることに驚いた。原作にこんなに思い入れがある私まで。 これは感動とかではないけど、最近の映画化されるケータイ小説を読むよりは面白いんじゃないかと思う。読んだことがないから批判できないけれども。 《2020年6月 登録》2007/12/14
pastis56
2
大笑いしてしまう事がたびたびあった。姫野さんの守備範囲があまりにも広いことに脱帽。フィリップ・マーロウのパロディまで出てくるなんて。2014/10/03